NHKスペシャル

日本とアメリカ 第1回 深まる日米同盟

日本がアメリカと国交を開いておよそ150年。
いま日米で何が起きているのか。大きく変質する日米関係を、さまざまな角度から見つめるシリーズ。第1回は、両国の軍事協力いわゆる「日米同盟」がテーマ。

「基地を提供する」代わりに「核の傘で守ってもらう」という片務的な関係が続いてきた戦後の日米同盟のあり方がいま大きく揺れている。北朝鮮のミサイルの脅威に対抗しようと、急速に配備が進むミサイル防衛。その現場では、日米の情報共有、技術・産業面での一体化が究極まで進んだ結果、集団的自衛権を行使しないという原則や、武器輸出三原則を乗り越える動きさえ出てきている。

911テロ以降、日米の軍事協力は、グローバルな範囲にも拡大してきた。「湾岸戦争の教訓」から日本政府が積極的に始めた海上自衛隊のインド洋での給油活動。政治状況から中断したが、実はその間も水面下で同盟強化の動きが進んでいた。

番組では、ミサイル防衛とインド洋給油活動を巡る日米の動きを取材、日米同盟にどんな変化が起きているのか、その実態を描く。