NHKスペシャル

日本とアメリカ 第1回 “アメリカ”買収 ~グローバル化への苦闘~

日米関係を様々な視点から見つめ直すシリーズの第2弾、力に陰りを見せるアメリカと今後どう向き合っていくのか、政治・経済・文化それぞれの最前線を取材する。
第1回は金融危機に直面し凋落するアメリカ経済。そのアメリカ企業を買収し、グローバル競争を勝ち抜こうと賭けに出る日本企業が急増している。その先駆けとも言える動きが、東芝による原発メーカー・ウェスチングハウス社の買収。日本国内だけでは成長が望めず、新興国への市場拡大をめざす中で、米企業の販売網やネームバリューをそっくり取り込もうという戦略だ。日本側が培ってきた“もの作り”の技術を生かしながら、米企業をうまく使いこなすことができるのか、買収後の経営の現場に密着すると、日米間の葛藤も見えてくる。
 これまで日本企業にとってアメリカは、輸出先として依存し、また貿易摩擦やバブル期の買い漁りで競争し対立を繰り返す相手だった。世界経済が大きな転機を迎える中で、アメリカ企業と、日本企業はどう付き合っていくのか。新たな関係を模索する日米ビジネスの最前線を取材する。