今月、茨城県で白バイの運転技術を競う全国大会が開催され、埼玉県警察からは4人の隊員が出場します。
10月2日、首都圏ネットワークの「おかえり天気」では、埼玉県警察交通機動隊の皆さんに大会への意気込みなどを語ってもらうとともに、その運転技術を見せてもらいました。(10/12 記事内容更新)
全国白バイ安全運転競技は1969年に第1回が開催され、ことしで53回目。茨城県にある自動車安全運転センター 安全運転中央研修所で、10月7日から9日に開催され、各都道府県警察・皇宮警察から選ばれた隊員が運転技術を競います。今回は男性102人、女性42人の計144人の隊員たちが出場を予定しています。
この大会は、白バイ隊員の運転技術を向上させ、受傷事故を無くすとともに、隊員の士気高揚を図り、道路交通の安全維持に資することを目的に開催されています。
隊員たちは「バランス走行操縦競技」「トライアル走行操縦競技」「不整地走行操縦競技」「傾斜走行操縦(スラローム)競技」の4つの種目で競いますが、中継ではバランス走行操縦競技を見せてもらいました!
バランス走行操縦競技は白バイの運転において大切なバランスの技術を競います。
トライアル走行操縦競技は、災害現場における活動を想定し、自然の地形の中に設定したセクションを走行します。スピードを競うのではなく、足つき・転倒などが減点対象になります。
不整地走行操縦競技は、災害現場における活動を想定して、不整地のコースで安全運転走行の技術を競います。
傾斜走行操縦(スラローム)競技は、指定されたS型、クランク型複合の曲線コースを正確に走行する技能を競います。
ことしの大会には埼玉県警察からは4人が出場します。埼玉県警察はこの大会の団体競技で何度も上位入賞している強豪チームです!中継では大会に出場予定の交通機動隊の隊員4人と、監督の大澤茂幸 警部補に出演してもらい、お話しを聞きました。大澤さんは監督になって3年目で、自身も第36回大会では、個人競技および団体競技で優勝した経験があります。
きょうの中継でお見せしたのは、バランス走行操縦競技と言って、「走る・止まる・曲がる」といった基本的な運転技能がつまった競技になります。
審査はコース逸脱、落輪、足つき、転倒、障害物接触、分岐点突破、指定回避路の誤選択、一時不停止等を減点対象として採点が行われます。ミスが無いように挑まねばなりません。
大会には1人2回までしか出場できません。出場する4人は、出場経験が1回以下の隊員の中で特に運転技術の高い隊員として選抜されました。
隊員たちは大会に向けて4月から練習をはじめ、休みの日を除いて毎日練習をしているそうです。
埼玉県警察から大会に出場するのは内山 隼太朗さん、平山 眞太郎さん、山元 優樹さん、萩原 美空さん。
大会に向けての意気込みを聞きました。
平山隊員、山元隊員は同じ年であり、4年間訓練してきました。その成果を大会で発揮して優勝します。
今年初めての大会出場となるのですが、埼玉県警察の女性代表として、今まで訓練した成果を発揮し、優勝できるように頑張ります。
磨いた運転技術を生かした任務への思いも聞きました。
培った運転技術を生かして任務にあたります。白バイ隊員がいれば、交通違反などしても逃げられないという意識の醸成を図り、白バイが走っているだけでも違反と事故の抑止につなげたいです。
運転技術を生かして、安全な取り締まりをおこない、自分自身も事故の無いように任務にあたりたいです。
こういう訓練があってこそ、私たちの安全も守られているんですね。
先日開催された全国白バイ安全運転競技大会で埼玉県警察は第1部の団体競技で見事優勝しました!
第1部には警視庁・茨城県警察・埼玉県警察・千葉県警察・神奈川県警察・愛知県警察・大阪府警察・兵庫県警察・福岡県警察の9都府県の警察が属しています。
第1部の団体競技で表彰を受けた警察は以下の通りです。
1位 埼玉県警察
2位 福岡県警察
3位 警視庁
率直にうれしいです。大会の会場には勤務先の人たちが応援に来てくれました。感動しましたし、とても力になりました。また、自分が指導できる立場になったときには、隊員たちに運転技術を教えたいです。そして安全な任務や取り締まりにつなげたいです。