埼玉県議会議員選挙は4月9日に投票が行われます。
県南部の草加市にあたる南1区は、3人の定員に対して4つの政党が候補者を擁立して激しい選挙戦が行われています。
埼玉県議会議員選挙の南1区に立候補しているのは、届け出順に
▼立憲民主党の新人で、証券アナリストの小森克己氏(48)、
▼公明党の現職で、党県本部副幹事長の蒲生徳明氏(62)、
▼自民党の現職で、元草加市長の木下博信氏(58)、
▼日本維新の会の新人で、参議院議員秘書の中村美香氏(36)の4人です。
おととし、立憲民主党の現職が引退し、今回は、立憲民主党の新人、公明党と自民党の現職、埼玉県議会で初めての議席獲得を目指す日本維新の会が争う構図です。
立憲民主党の新人、小森克己さんは証券会社で勤務したあと、証券アナリストとして活動してきました。
「埼玉県経済の成熟分野から成長分野へのシフト、県産業の専門性の深掘りなどを通じた高収益化を図り、県経済の立て直し、実質賃金の上昇や少子化問題の解決にもつながるよう、全力で取り組んでいきたい」
再生可能エネルギーなど新規産業の育成や、地場産業の販路拡大を支援して、地域経済を活性化するとしています。
経済の成長が賃金の上昇や雇用の拡大につながると、労働者への訴えにも力を入れています。
「物価の上昇の中で非常に生活に苦しんでいる方が増えているので、産業政策に踏み込んだ県経済の立て直しが必要になると思います。明るい未来の夢や希望を持って、働いたり、生活していける社会を作っていきたいと思います」
公明党の現職、蒲生徳明さんは衆議院議員の秘書を務めたあと県議会議員となり、今回6回目の当選を目指します。
「長引くコロナ禍、そしていま物価高が続いている。そういう中で地域を、また皆様の家庭をしっかりと守らねばならない。現場の一つ一つの声を大事にしていきたい。これからもそうしていきたいと強く思っている」
消防署の移転や小中学校の体育館へのエアコン設置など、防災対策や教育環境の充実に取り組んできたと、実績をアピールしています。
有権者1人1人の声を聞いて、国とも連携して政策を実現していくと訴えます。
「現場が潤っていくためには、やはり国と県と市が一体になって進めるべきだと考えています。その点では国に対して現場の声をしっかりと届けて、そしてそれを具現化していきます。現場を歩きながら、この選挙戦も皆様の思いというものを受け止めて、しっかりと進めていきたいと思います」
自民党の現職、木下博信さんは地元の市議会議員や市長を務めたあと、県議会議員を2期務めてきました。
「道路や水路の整備だけではなく、安心して快適に暮らせるように教育や医療、治安の活動を強化していく。草加をよくするために取り組んだことが埼玉の暮らしをよくすることになり、日本を変えることができる」
地域の課題を知り尽くしているとして、豊富な行政経験をアピールしています。
10年以上前から、早朝から深夜まで駅前に立って、有権者から直接話を聞く活動を続けてきました。
「とにかく徹底して誰にでも意見を聞く、誰にでも話しかけられる議員でいられること、この姿勢は貫いています。これまで始発から終電まで皆さんの声を聞いて、意見や苦言を聞いてきたのと同じように、選挙期間中も駅で訴えるだけではなく皆さんの声を聞かせていただいて、それを糧に3期目に生かしていきます」
日本維新の会の新人、中村美香さんは商社をやめてタレントとして活動してきましたが、地域に貢献したいと立候補しました。
「女性の社会進出への取り組み、セカンドキャリアの支援に努めていく。仕事を辞めても次の希望のキャリアをかなえやすくする世の中にしていきたい。皆様の声を多く実現できるように努めていく」
多くの人と触れ合おうと自転車で走り回り、商業施設の前などで演説を行っています。
女性や若者などにもっと政治への関心を持ってほしいと、SNSも活用しながら浸透を図っています。
「自分が言っても何も変わらないでしょ、政治に興味ないよとおっしゃる方がやっぱり多いんですよ。今まだ政治に女性って少ないですし、女性目線での政治・政策が描けると思っていまして、この政治活動において出会った方々の意見を反映できるように動いていきたいと思ってます」
4月9日の投票日に向けて、3つの議席を4人で争う激しい選挙戦が行われています。
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