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- 2024年5月22日
車のパワーウインドーの事故 防ぐには こども家庭庁“特に0歳から3歳くらいの子ども注意必要”
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東京・練馬区で車の後部座席に乗っていた2歳の女の子が「パワーウインドー」に首を挟まれて死亡する事故がありました。
車のパワーウインドーでけがをした事故は、この15年間で少なくとも12件にのぼっています。
こども家庭庁は、ホームページでハンドブックを公表し、パワーウインドーに挟まれる事故は、特に0歳から3歳くらいの子どもに注意が必要だとしています。
幼い子どもが同乗する際、どのような点に注意すべきか、まとめました。
パワーウインドーでの「けが」10歳未満多い
消費者庁と国民生活センターが管理しているデータベースによりますと、車のパワーウインドーで指や体を挟まれるなどして、けがをしたケースは、今回の事故を除いて2009年9月以降少なくとも12件にのぼります。
このうち、6割近くの7件は、10歳未満の子どもで、▼2015年には女の子が指を挟まれて切断したほか、▼2010年には幼児が首を挟まれ意識不明の重体となっています。
JAFも事故防止呼びかけ
JAF=日本自動車連盟は、車のパワーウインドーで挟まれる事故の防止を呼びかけるため、どのくらいの力があるか実験を行い、公開しています。
JAFは、パワーウインドーが閉まる力の強さを検証するため野菜を使って実験を行いました。
その結果、物が挟まったことを感知する機能がついていないタイプの車では、窓が大根に接触したあとも止まることなく上がり続け、大根を切断して閉まりました。
また、実験では、8歳の男の子に協力してもらい窓に直接手を掛けて閉まるのを止められるか検証しましたが、両手でも無理だったということで、大人でも相当な力が必要だとしています。
JAF東京支部によりますと、こうした事故を防ぐためには、▽子どもが窓のスイッチを操作できないよう運転席でロックするとともに▽6歳未満に義務づけられているチャイルドシートを正しく使用する必要があるということです。
また、▽親などが運転席に座った状態で後部座席の窓を開け閉めする際は十分に安全確認を行い、「窓を閉めるよ」などと声をかけ注意を促すことが重要だとしています。
JAF東京支部 由水雅也さん
「パワーウインドーが作動してしまっても手で止めようとせず慌てずに窓を下げるスイッチを操作することが大切だ。挟み込みを防止する機能が備わっていたとしても、子どもの細い指などは感知されないおそれもあるため油断せず安全対策を行ってほしい」
事故を防ぐには
こども家庭庁は、ホームページでハンドブックを公表し子どもの事故を防ぐポイントを紹介しています。
ハンドブックによりますと、パワーウインドーに挟まれる事故は、特に0歳から3歳くらいの子どもに注意が必要だということです。
そのうえで、事故を防ぐ対策として窓を閉める際には子どもの顔や手が出ていないか大人が近くで確認しながら操作するよう呼びかけています。
また、子どもが自分で窓を開けたり閉めたりすることができないように、窓をロックする機能の活用も促しています。