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2023.11月~24.1月 関東甲信の冬はどうなる?気象庁 3か月予報

  • 2023年10月27日

11月から2024年1月にかけての3か月の天候の見通しです。

気象庁の発表によりますと、関東甲信地方の気温は平年より高く、降水量は平年並みか、多いと予想されています。

また、全国的には、平年よりも気温が高く、雪は北日本の日本海側で平年並みか平年より少なくなる見通しだということです。

全国的には

気象庁は、11月から2024年1月にかけての3か月の天候の見通しを発表しました。

◇気温はどうなる?◇
それによりますと、地球温暖化に加え、上空の偏西風が蛇行して寒気の流れ込みが弱くなる影響で気温は、北日本で平年並みか平年より高く、東日本と西日本、沖縄・奄美では、平年より高いと予想されています。

◇月別では?◇
11月は、全国的に平年並みか平年より高くなる見込みです。

12月は、西日本と沖縄・奄美で平年より高く、東日本で平年並みか平年より高く、北日本では、ほぼ平年並みと予想されています。

1月は、東日本と西日本、沖縄・奄美で平年より高く、北日本で平年並みか平年より高い予想です。

◇1月までの3か月に降る雨の量はどうなる?◇
2024年1月までの3か月に降る雨の量は、東日本の太平洋側と西日本で平年並みか平年より多く、北日本と東日本の日本海側、沖縄・奄美では、ほぼ平年並みと予想されています。

◇雪について?◇
雪については、冬型の気圧配置が弱いため、北日本の日本海側で平年並みか平年より少ない見込みですが、日本海の海面水温が平年より1度から2度ほど高い状況が続くと予想されるため、一時的に強い寒気が入れば大雪になる可能性もあるということです。

関東甲信地方は

寒気の南下が弱いため、11月から2024年1月までの3か月の気温は高い見込みです。
また、低気圧などの影響を受けやすい時期があるため、降水量は平年並か多い見通しです。

◇月別の天候については◇
11月は、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
12月と1月は、低気圧などの影響を受けやすいため、平年に比べて晴れの日が少なくなると予想されています。

◇月別の気温と降水量について◇
11月と12月の気温は平年並みか高い見込みで、降水量はほぼ平年並みと予想されています。
1月は気温が高く、降水量は平年並みか多いと予想されています。

気象庁異常気象情報センター 楳田貴郁所長
「秋から冬にかけて暖かくなる見込みで、気温の影響を受けやすい農業などは注意してほしい。一方、短期的な大雪もありうるので最新の気象状況を確認するようにしてほしい」

なぜ偏西風が蛇行するの?

気象庁によりますと、偏西風の蛇行には熱帯域の海面水温が大きく影響しています。

このうち、インド洋の熱帯域西部では海面水温が高くなる「正のインド洋ダイポールモード現象」が起きていて、積乱雲が発生しやすくなっています。

積乱雲は、強い上昇気流を伴い、上空で外側に向かって吹き出します。

また、太平洋の熱帯域でも日付変更線付近から南米・ペルー沖にかけて海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」が起きていて、積乱雲が多く発生しています。

一方、これらに挟まれたインドネシア付近の海域では、逆に海面水温が低く積乱雲ができにくくなっていて、上空では外に吹き出す風の流れが弱まっています。

その結果、偏西風は蛇行します。

偏西風の蛇行によって日本付近では、平年よりも北を流れるため、北西から流れ込む寒気が弱まると予想されています。

同じような偏西風の蛇行は2019年からよくとしにかけての冬にも起きていて、▽1898年の統計開始以降最も暖かくなったほか、▽北日本と東日本の日本海側では降雪量が過去最も少なくなりました。

9月は、ペルー沖の赤道付近の海面水温が平年より2度あまり高く、冬にかけて「エルニーニョ現象」の影響が強まる見込みで、インドネシア付近の海域では引き続き、積乱雲ができにくい状況が続くと予想されています。

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