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奥多摩町 八王子市 青梅市など多摩地域 クマの目撃情報相次ぐ 都“鈴鳴らすなど対策を”

  • 2023年10月24日

東北地方を中心にクマによる被害が相次いでいます。

こうした中、東京都内では2023年度、奥多摩町や八王子市、それに青梅市など多摩地域でクマとみられる動物の目撃やふんの発見のほか、捕獲されたといった情報が相次いで寄せられており、10月20日までにあわせて111件にのぼっています。

都の担当者は「情報があった場所に行く際は、鈴を付けて鳴らすなど、被害に遭わないための対策をとってほしい」と注意を呼びかけています。

多摩地域 クマ目撃情報相次ぐ

都内で撮影されたクマ(2020年10月30日午前3時ごろ撮影)

東京都によりますと、都内では今年度(2023年度)、これまでに被害の報告はありませんが、多摩地域で、クマとみられる動物の目撃やふんの発見のほか、捕獲されたといった情報が相次いで寄せられており、10月20日までにあわせて111件にのぼっています。

市町村別では、奥多摩町が51件と最も多く、次いで八王子市が18件、青梅市が13件、檜原村が11件、あきる野市が7件、日の出町が5件、町田市が1件などとなっています。

住宅地での目撃はなく、多くが登山道や林道で、今月18日に町田市では、山の中にあるハイキングコース近くの沢でクマの出没が目撃されたということです。

都内では去年、奥多摩町の山中で、猟友会の男性がクマに襲われてけがをするなどしています。

都の担当者
「目撃などの件数は昨年度の同じ時期より減っているが、情報があった場所に行く際は、鈴を付けて鳴らすなど、被害に遭わないための対策をとってほしい」

クマ被害 過去最悪

クマに襲われてけがをするなど被害にあった人の数をNHKがまとめたところ、今年度は24日正午時点までに17の道府県で少なくとも167人にのぼり、国が統計を取り始めて以降、最も多かった3年前の158人をすでに上回り、過去最悪の被害となっています。

また、特に今月(10月)に入ってから各地で被害が増えていて、今月はこれまでに58人と、1か月の被害としては、これまでで最も多かった平成18年10月の49人をすでに大きく上回っています。

例年、クマが冬眠に入る前のこの時期、被害が増える傾向があることから国や自治体などが被害を防ぐ対策の徹底を呼びかけています。

専門家は…

クマの生態に詳しい石川県立大学の大井徹特任教授は、クマによる被害に遭った人が、ことし4月から9月までに全国で109人と過去最悪のペースで出ていることについて、次のように指摘しています。

石川県立大学 大井徹 特任教授
「もともと、エサとなるドングリなどの不作の影響によってクマの出没や被害が多くなる年があるものの、近年はクマの生息範囲が広がっているほか、生息数自体も増えているという見方もある。狩猟をする人が減り、人里では耕作放棄地も増えてクマが生活しやすい環境に変わってきているうえ、山を下りて人里と隣り合った地域に暮らすクマも増えているとみられ、被害の増加を深刻に受けとめるべきだ」

そのうえで大井特任教授は、例年、クマが冬眠に入るまでの12月に入るころまでは被害が相次ぐ傾向があるとして、次のように述べています。

クマの出没や被害が出ている地域を中心に、特に人とクマの活動が重なる早朝と夕方から夜間にかけての時間帯には警戒してほしい

くりや柿の実などクマを寄せつけるものは早めに取り除くことが必要で、自力で作業が難しいお年寄りなどには、自治体の支援も必要だ

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