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ガソリン価格 東京8週連続値上がり 長野は全国一 高値の背景と今後の見通しは?

  • 2023年8月16日

ガソリン価格の値上がりが続いています。
8月14日時点、全国平均で1リットルあたり181.9円。東京都内は183.8円。長野県にいたっては190.4円と全国で最も高くなっています。
ガソリン価格の高値がいつまで続くのか、今後の見通しなどをまとめました。

東京都内183.8円

国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、都内のレギュラーガソリンの14日時点の平均の小売価格は183.8円で先週より1.2円値上がりしました。

値上がりは8週連続です。
これまでで最も高かった2008年8月4日の186円に近づいています。

東京以外の関東の6県では、値段が高い順に群馬県が184.3円、神奈川県が184円、栃木県が182円、茨城県が179.7円、埼玉県が178.8円、千葉県が178.2円となっています。

このうち、栃木県と群馬県では、記録の比較できる2004年以降で、最も高い価格となりました。

また、長野県は190.4円と13週連続で全国で最も高くなっています。
長野県のレギュラーガソリンの平均小売価格は、2週連続で過去最高を更新し、長野県内で190円を突破したのは2004年の調査開始以降、初めてです。

■関東のガソリン・軽油・灯油の小売価格はこちら

全国平均181.9円

全国平均は181.9円で先週から1.6円値上がりしました。

値上がりは13週連続で、2008年8月以来、15年ぶりの高値となっていて、統計が公表され始めてから最高値の185.1円に迫る水準となっています。

~高値の背景~
これは、国からの補助金がことし1月以降、段階的に縮小されていることや主要な産油国のサウジアラビアが原油の自主的な追加減産を9月まで延長すると発表し、原油価格が上昇していること、それに、円安で原油の輸入価格が上昇していることが背景となっています。

ただ、経済産業省は、補助金によってガソリン価格は、13.6円抑制されたとしています。
また、17日以降、各地のガソリンスタンドに卸される分から、1リットルあたり12.1円の補助金を支給することにしています。

~今後の見通しについて~
石油情報センターは、「サウジアラビアの追加減産の表明に加えて、円安傾向で原油の輸入価格が上昇していることから来週も値上がりが予想される」と話しています。

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