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「給食費無償化」の動き 東京23区で広がる

  • 2023年7月13日

東京・杉並区の岸本聡子区長は、保護者の負担を軽減するため、ことし10月から区立の小中学校の給食費を無償化する方針を明らかにしました。東京23区では今年度の途中から導入したり意向を示したりする自治体が相次いでいます。

「無償化」区長選で公約に掲げる

対象となるのは、区立の小中学校と特別支援学校、あわせて64校に通う児童生徒、およそ2万9500人で、期間は今年度後半のことし10月から来年3月までとしています。
区は、必要な費用、およそ9億4000万円を盛り込んだ補正予算案を区議会に提案することにしています。
岸本区長は、去年6月の区長選挙の際、学校給食費の無償化を公約に掲げていて、これまで実施に向けた検討を続けていました。来年度以降については、国の動向を見つつ、検討していく考えを示しました。

東京・杉並区 岸本聡子区長
「結果的に他の区に後れを取る形となったが、保護者を対象としたアンケートや区民との意見交換、庁内で議論を重ねてきたこれまでの時間はとても意味のある時間だった。本来は国が全国一律に実施すべきで、あくまで暫定的な措置だ」

東京23区で広がる無償化の動き

区立の学校給食無償化について、東京23区では8つの区が今年度当初の4月から実施していて、先月からは大田区も無償化しました。NHKが東京23区に取材したところ、このほかに9つの区が今年度の途中から導入を決めたり、導入する意向を示したりしています。
一方、すでに4月から中学でのみ無償化をしていた足立区は、10月から小学校でも無償化したいとしています。

来年度以降は?

来年度以降の対応については、江東区や北区、葛飾区などが続ける方針を示していますが、本来は国が行うべきだとして来年度以降については未定としている自治体もあります。

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