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WBC 2023 日本代表の試合日程と対戦相手は?注目選手やグッズは?

  • 2023年3月8日

野球の日本代表は9日、WBC=ワールド・ベースボール・クラシックの初戦を迎えます。
日本代表を応援しようと東京都内のスポーツ用品店には、お気に入りの選手のユニホームなど、お目当てのグッズを購入しようと多くのファンが訪れ、品薄の状態となっています。
注目の日本代表の試合日程と対戦相手、それに注目選手などをまとめています。

日本代表のグッズ ほとんど完売

東京・千代田区にあるスポーツ用品店では、2月25日から日本代表の一部の選手のユニフォームやタオルのほか、WBCの公式ボールなどを販売しています。

このうち、大リーグの大谷翔平選手とダルビッシュ有投手の大人用のユニフォームは、販売開始から1時間ほどですべて売り切れ、その後も入荷見込みが立っていないということです。
店ではWBCのグッズについては、1種類あたり1点しか購入できないよう制限していますが、ほかの選手のグッズや公式ボールなどもほとんどが売り切れ、8日正午の時点では子ども用のユニフォームなどが数点残っているだけとなっています。

店には開店直後から多くのファンが訪れましたが、目当てのグッズがないため、残念そうに店をあとにする姿が見られました。

中国戦を観戦予定 鹿児島県の男子大学生
「大谷選手のユニフォームが欲しくて店に来ましたが、やはりWBCグッズは人気だと思いました。追加販売を待ちたいです」

韓国戦を観戦予定 都内の20代の女性
「ユニフォームを着て応援したいですが、当日に球場で買おうとすると並ぶと思ったので、事前に購入しにきました。ほかの店にも行ってみようと思います」

「スーパースポーツゼビオ東京御茶ノ水本店」 岩田壮平さん
「WBCのグッズについて問い合わせや来店客の数が多く、驚いています。売り切れたグッズについては、ほかの店舗に在庫があれば取り寄せられるよう発注をかけていて、できるだけ入荷できるようにしたいです」

日本代表~今後の日程~

グループBの日本は、3月9日に中国、10日に韓国、11日にチェコ、12日にオーストラリアと対戦します。

上位2チームが進む準々決勝に日本が勝ち進んだ場合、試合は3月16日に行われます。
準決勝と決勝はアメリカのフロリダ州マイアミで日本時間の3月20日から22日にかけて行われます。

対戦相手の特徴は

○「中国」どんなチーム?
グループBの日本は東京ドームで1次ラウンドを戦います。
3月9日の初戦で戦うのが中国です。
中国は2006年の第1回大会から5大会連続の出場です。

過去4大会は、いずれも1次ラウンドで敗退していて、初の突破を目指します。
選手たちの大半は国内のプロ野球チームに所属していますが、昨シーズンまでプロ野球のソフトバンクでプレーし、父親が中国出身の真砂勇介選手がメンバーに選ばれています。

また、大谷翔平選手が所属する大リーグ・エンジェルスとマイナー契約を結んだアラン・カーター投手は、190センチの長身から投げる150キロを超えるストレートが武器です。

○「韓国」どんなチーム?
グループBの日本は東京ドームで1次ラウンドを戦います。
3月10日の第2戦で戦うのが韓国。
WBCでは、これまでも激しい戦いの歴史があり、1次ラウンド最大のライバルとなりそうです。

韓国は2006年の第1回大会から5大会連続の出場です。
WBCでは2009年の第2回大会の決勝で日本に敗れ、準優勝になったのが最高成績です。
選手の大半が国内のプロ野球チームに所属していますが、ともに内野手でダルビッシュ有投手が所属する大リーグ・パドレスのキム・ハソン選手。

ヌートバー選手が所属するカーディナルスでおととし、ゴールドグラブ賞に選ばれたトミー・エドマン選手が選出されています。

また、韓国のプロ野球で2年連続で首位打者を獲得したイ・ジョンフ選手は、東京オリンピックで日本代表の山本由伸投手からヒットを2本打つなど巧みなバットコントロールが持ち味です。
日本と韓国のWBCでの対戦成績は、4勝4敗の五分で、日本にとっては1次ラウンドで最大のライバルとなりそうです。

○「チェコ」どんなチーム?
グループBの日本は東京ドームで1次ラウンドを戦います。
3月11日の第3戦で戦うのがチェコです。
チェコは今大会がWBC初出場です。

チェコは多くの選手が国内のクラブチームに所属していて、大リーグでのプレー経験があるのはアスレチックスやカブスなどであわせて11年プレーし、ホームラン通算26本のエリック・ソガード選手のみです。

また、選手の中には野球以外に本業を持つ選手もいます。

キャプテンのペテル・ジーマ選手は金融アナリスト、外野手のアルノシュト・ドゥボビー選手は高校の地理の教師、マルティン・シュナイダー投手は消防士など、まさに「二刀流」の選手たちが大会に臨みます。

○「オーストラリア」どんなチーム?
グループBの日本は東京ドームで1次ラウンドを戦います。
3月12日の最終、第4戦で戦うのがオーストラリアです。
オーストラリアはWBCに2006年の第1回大会から5大会連続の出場です。

過去の4大会はいずれも1次ラウンドで敗退しています。
昨シーズン、大谷翔平選手の所属する大リーグ、エンジェルスで5試合に出場したアーロン・ホワイトフィールド選手や、大リーグのタイガースで2016年から3年間プレーし、中継ぎとして82試合に登板したワーウィック・ソーポルド投手などを中心に初の1次ラウンド突破を目指します。
また、チームを率いるのは2000年に中日で「ディンゴ」の登録名でプレーしたデービッド・ニルソン監督です。

日本代表 注目選手は…

史上最強とも言われる日本代表。まずは注目選手といえばこの人から。

ベーブルース以来の「二刀流」で世界中を驚かせる大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手(28)は初めてのWBC出場です。

前回、2017年大会はけがの影響で出場を辞退していました。

大谷選手は高校を卒業後、プロ野球の日本ハムに入団し、今大会、日本代表を率いる栗山英樹監督のもとで投手と野手の「二刀流」としての才能を開花させました。

日本で2017年の5年目のシーズンを終え、ポスティングシステムを利用して大リーグ、エンジェルスに入団。

その後も「二刀流」で活躍し、大リーグ4年目の2021年シーズンは歴史的な投打の活躍でMVP=最優秀選手に選ばれたほか、昨シーズンもピッチャーとして15勝9敗、登板したとき以外は指名打者で出場して打率2割7分3厘、ホームラン34本、95打点をマークしました。

3月6日に行われた阪神との強化試合では、2打席連続でスリーランホームランを打ち日本中を驚かせました。

3大会ぶりの優勝を目指す日本にとって中心選手として大きな期待を集めています。

多彩な変化球を操り大リーグで11年間活躍するパドレスのダルビッシュ有投手(36)は3大会ぶりのWBC出場です。

2009年大会では日本が優勝を決めた時にリリーフで登板していて、マウンドにあがっていました。

当時は日本ハムに所属し、5年連続で防御率1点台をマークするなど、エースとして活躍していました。

2012年に大リーグのレンジャーズに移籍し、2015年には右ひじのじん帯を修復する「トミー・ジョン手術」を受けて1年2か月にわたって離脱しましたが、その後もドジャース、カブスと移籍し活躍を続けました。

新型コロナの影響で短縮シーズンとなった2020年は日本選手で初めて最多勝のタイトルを獲得しました。

翌年(21年)にはパドレスに移籍し、昨シーズン(22年)は大リーグで自己最多に並ぶ16勝を挙げました。

日本代表の最年長として臨む今大会は、精神面での支柱としても期待されています。

昨シーズン、最年少で完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手(21)は、身長1メートル90センチから繰り出す160キロを超える速球が持ち味です。

18歳以下の日本代表候補の紅白戦で最速163キロを計測し、大船渡高校時代から“令和の怪物”と呼ばれ大きな注目を集めてきました。

2019年にドラフト1位でロッテに入団。

1年目は体作りを優先して2軍でも登板はありませんでしたが、2年目からは先発ローテーション入りを果たしました。

3年目の昨シーズンは、最初の登板で自己最速となる164キロをマークしたあと、4月10日のオリックス戦で28年ぶり16人目となる完全試合を史上最年少、20歳5か月で達成しました。

プロ野球の公式戦では2016年に当時、日本ハムに所属していた大谷翔平選手が記録した165キロが日本選手の最速の記録ですが、佐々木投手は大会前に行われた壮行試合で自己最速となる165キロをマークし、さらなる進化を期待させています。

持ち味の速球と“魔球”とも言われるフォークボールが世界レベルで通用するかに注目です。

ヤクルトの村上宗隆選手(23)は史上最年少で三冠王に輝き、ホームラン数で王貞治さんの記録を塗り替えました。

熊本・九州学院から2017年にドラフト1位でヤクルトに入団し、力強いバッティングが持ち味の左バッターとしてプロ野球で数々の記録を更新しました。

2年目の2019年シーズンからレギュラーに定着して36本のホームランを打って新人王を獲得。

3年目は全試合に4番で先発しました。

4年目のおととし(21年)も全試合に4番で出場し39本のホームランを打ってチームのリーグ優勝と日本一に貢献。

初めて、ホームラン王の獲得とセ・リーグのMVPに選ばれました。

5年目の昨シーズンは8月にプロ野球記録を更新する5打席連続のホームランを打ったほか、レギュラーシーズン最後の試合で56号ホームランを打って王貞治さんの記録を58年ぶりに更新しました。

また首位打者・ホームラン王・打点王のタイトルを獲得し史上最年少で三冠王にも輝き、圧倒的な成績で2年連続でセ・リーグのMVPに選ばれました。

また去年(22年)の「新語・流行語大賞」の年間大賞には、村上選手の活躍でSNSやニュースで広く使われるようになった「村神様」ということばが選ばれ、野球ファン以外にも広く知られるようになりました。

WBCでも若き4番の豪快なスイングに注目です。

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