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寒い日は“生姜”で体を中から温めよう~上手な使い方とは~

  • 2022年10月7日

秋も深まり、日によっては冬を思わせる寒さを感じることもあります。冬本番を前にSNSでは、「寒いからホットミルクにしちゃった」などと体内から温めようという投稿が数多く寄せられていました。そこで、体を中から温める食材の代表格「しょうが」を扱う料理の専門店で上手な活用法を聞いてきました。

SNSでは…“体内から温めよう”投稿多数

関東地方をはじめ、全国的に冬を思わせる寒さを感じる日が増えてきました。
本格的な冬を前に、SNSでは、「寒いからホットミルクにしちゃった」とか「寒い日は体の芯から温まる辛みそらーめんもオススメ」、「『あわぜんざい』など寒い日にホッと温まる甘味を用意しています」などと、体を中から温めようという投稿が多く寄せられていました。

しょうが食して~体ポカポカに~

体を中から温める食材の代表格なのが「しょうが」です。
おいしく食べて、寒い時期を乗り切っていこうと、東京・武蔵野市にあるしょうが料理の専門店で上手な活用法を伺ってきました。1週間で約10キロのしょうがを使うこの店では、鍋からデザートまで16品のしょうが料理を提供しています。
家庭でもできるしょうがの使い方のコツを教えてもらいました。

料理長を務める内田義宣さんは、これからの時期にしょうがはオススメだといいます。

しょうが料理専門店 料理長 内田義宣さん
「しょうがに含まれるショウガオールという成分は加熱すると内臓を温める効果があるほか、温まると免疫力も上がるので寒い時期に最適な食べ物です。市販のチューブに入ったしょうがでも量を多めに使うことである程度の効果は得られます」

決め手はたっぷりジンジャー

そこで、しょうがを使って家庭でも作れる料理を教えてもらいました。
そのひとつが、しょうが焼き「ポークジンジャー」です。焼き目をつけた豚肉の上に、「しょうが」をたっぷり使ったしょうゆベースのソースとともに、「りんご」や「たまねぎ」、「にんにく」を混ぜ合わせた白い「アップルジンジャーソース」をかけます。
甘酸っぱくて優しい味わいが楽しめます。各食材は手ですりおろすほうが舌触りはいいということですが、細かく刻んでミキサーにかけてもおいしく仕上がるということです。

しょうがをダイレクトに楽しむ

さらに、これからの時期にオススメなのがしょうがをダイレクトに楽しめる「しょうがのだししゃぶしゃぶ」です。食材は、豚肉やレタスなどのほかに、千切りのしょうがです。

ほどよく火を通した豚肉とともに食べることでしょうがの味と香りが瞬く間に口の中に広がります。体を温めている実感が湧くということです。

炊き込みごはんにも

また、ほくほくしたしょうがの味わいが楽しめるのが「炊き込みごはん」です。
米を炊く際にスライスしたしょうがを一合あたり6枚ほど入れると、しょうがの風味が付いて、食欲をそそる一品となります。

しょうが専門店 料理長 内田義宣さん
「しょうがは、どんな料理にもあうので、市販のチューブでもいいから少しずつ足していろんな料理に入れていただきたい。そして食べると体の中から温まってくると思うので寒い冬には最適な食材だと思います」

苦手な人には…

「しょうがが苦手だ」という人向けの食べ方も内田さんに聞きました。

ひとつは「おかかしょうが」です。
かつお節としょうゆ、酒、みりんと砂糖を火にかけたら、しょうがを冷水にさらして独特の苦みをとってから刻んでいれます。最後にいりごまをふったら完成です。
おにぎりの具などにおすすめだということです。しょうがや砂糖の量を自分なりに変えることで食べやすい味に調整できます。

また、おやつにもなる「しょうがのグラッセ」です。
スライスしたしょうがをゆでて辛みをとったあと、砂糖と水とともに火にかけて煮詰めます。冷ましたら完成で長期保存もできるということです。

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