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特殊詐欺の手口 国際ロマンス詐欺?私の身近で起きたケース「ひと事とは思わないで」

  • 2023年10月10日

詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」
今回は、私の身近で起きたケースをご紹介します。
テーマは「ひと事とは思わないで」です。

40歳の私の友人、真剣に結婚相手を探したいとマッチングアプリを利用していて、ことし8月、30代後半の男性とやり取りを始めました。
男性は、台湾と日本にルーツがあり、日本に来たのは1年前、日本語がまだ不自由で翻訳アプリを使っていると言いました。

こちらは、実際に男性から送られてきたメッセージです。
「早く結婚してほしいな」
「大きなリスクを冒して子どもを産むなら子どもはいらない」

結婚に前向きな印象を持った友人は、さらにやり取りを重ねました。

しかし、およそ2週間後。
男性のメッセージに変化があらわれました。

こちらです。

「私と一緒にドル取引の基本知識と操作の流れを学ぶことをおすすめする」
「取引所に無料の学習アカウントを申請する」

突然、金融取引に関する話題を持ち出してきたのです。

友人は、まだ1度も男性と顔を合わせたことがなかったため「会ったらやり方を教えてほしい」と伝えましたが「きょうやらないとだめだ」と迫られたと言います。
詐欺ではないかと疑って誘いを断ると、連絡が途絶えてしまいました。

この友人のケース、専門家に聞いてみたところ…。
「国際ロマンス詐欺」だった可能性が極めて高いということでした。

「国際ロマンス詐欺」というのは、外国人をかたって恋愛関係にあると錯覚させ、知り合って短期間で暗号資産による投資や、FX取引への参加などを持ちかけるのが特徴です。

国民生活センターも自称・外国人や、不自然な日本語、FXでもうけている、副業が投資、まめな連絡といったチェックリストを公表していて、友人のケースもほとんどが該当していました。

皆さんへのお願いです。「“ひと事とは思わないで”」

今回のケースは、お金はだまし取られませんでしたが、身近な友人が被害にあいかけたことは、驚きでした。
先ほどの専門家も、「婚活アプリを通じたやり取りは相手も結婚したいと考えていると思い込みやすく、お金の話が出ても疑いにくい。おかしいと思ったら早い段階で周囲の人に相談してほしい」と話していました。

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