詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。
今回は、詐欺グループに一度だましとられたお金を家族の機転で取り戻したケースをご紹介します。
テーマは、「“家族の機転で被害を防止”」です。
5月、栃木県内に住む70代の男性の自宅に孫を名乗る男から「仕事で必要な契約書を間違えて郵送してしまった。契約で2000万円必要で、上司の家族が600万円ほど用意してくれるらしい」と電話がありました。
孫と声が似ていたため、話を信じた男性は、現金およそ1500万円を用意して紙袋に入れ、待ち合わせ場所に指定された自宅近くの路上に向かいました。
このころ、自宅では、いきさつを聞いた次男が詐欺を疑い、男性の妻が孫に連絡をとったところ、話がウソだったことがわかりました。
止めるために急いで待ち合わせ場所に向かった次男。
男性から現金の入った紙袋を受け取ってまさに立ち去ろうとしていた“受け子”の男を見つけ、追いかけて現金を取り戻したということです。
男はその場から逃げ、警察は特殊詐欺事件として捜査しています。
皆さんへのお願いです。「“家族の機転で被害を防止”」
今回のケースでは、男性の次男が詐欺を疑い、孫に連絡をとったことで被害に気づくことができました。自宅にお金を要求する電話がかかってきたらすぐに切り、家族や警察に相談してください。