特殊詐欺の手口と対策 偽の “だまされたふり作戦”に注意！

去年12月、横浜市に住む80代の女性の自宅に、息子を名乗る男から「トイレに財布を忘れた。お金を貸してほしい」などと電話がありました。

その直後、今度は警察官を名乗る男から電話があり、「息子を名乗る電話は詐欺です。逮捕するため『だまされたふり作戦』をします」と言われました。

そして、警察官を名乗る男は「だまされたふりをして犯人に現金を渡してください。お金を渡した直後に犯人を逮捕します」などというのです。

話を信じた女性が、自宅を訪ねてきた男に現金100万円を手渡すと、男は、その場から立ち去ってしまい、だまし取られてしまいました。

みなさんへのお願いです。「偽の“だまされたふり作戦”に注意！」

詐欺グループは「だまされたふり作戦」という実在する警察の捜査手法をかたって現金を用意させ、だまし取ろうとしてきます。

神奈川県警察本部では、「だまされたふり作戦」で捜査に協力してもらう場合は、複数の捜査員で自宅を訪れて警察手帳で身分を証明し、手順などを丁寧に説明しているということでこうした点をぜひ知っておいてください。不審な電話を受けた場合は、まずは切って、地元の警察署や警察の窓口に相談してください。