22年の歴史 栗原の市民オーケストラ

栗原市の若柳を拠点に活動する市民オーケストラ「若柳ウインド・オーケストラ」はことしで結成22年。各地から集まる幅広い世代のメンバーで構成されています。
この楽団の魅力について大崎支局の黒澤常幸記者が取材しました。 



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「若柳ウインド・オーケストラ」です。
メンバーは40人。年に1度の定期演奏会に向けて週に1度集まって練習しています。

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この楽団、結成されたのは22年前。地元出身のシンセサイザー奏者、「姫神」の星吉昭さんが、閉校する母校の吹奏楽部のOG・OBに呼びかけたのが始まりです。

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それ以来、楽器の愛好家たちが集まって活動が続いてきました。
市民オーケストラの特徴は、各地から集まる幅広い世代で構成されている点です。

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最も若いメンバーは7月入会した東松島市の高校1年生の新沼陽和さんです。
この楽団で長年ホルンを担当してきた母親に誘われて参加しました。
担当する楽器は中学校から続けているユーフォニウムです。
「小さいころから見てました。定期演奏会に私もやっと出られると思って楽しみです。」

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一方、最年長は72歳の鈴木武治さんです。一関市役所を退職後、趣味でトロンボーンを続けています。
「若い人たちが一緒になって演奏してくれるのが楽しいので、やめるにやめられない状態でいます。」

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10年以上サックスを担当している佐藤明奈さん(36)はこの楽団の魅力について人との関わりの楽しさだといいます。
「高校生から還暦過ぎた方までいろんな人たちと音楽以外でもいろんな意見や話ができるのが楽しいです。」


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最近は子どもの数の減少で吹奏楽部がない学校も少なくありませんが、副団長の高橋征彦さんはこの市民オーケストラが楽器好きの人たちの集う場になってほしいと考えています。

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「年齢制限はございませんので入りたい方は何歳からでも入れます。演奏会に来てもらい、晴れやかな気持ちになって帰ってもらえたら。」

「若柳ウインド・オーケストラ」の定期演奏会は10月8日、地元若柳で開かれます。練習風景の取材中も熱の入った演奏を披露してくれました。10月の本番の成功は間違いないと感じました。

(取材:大崎支局 黒澤常幸記者)

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