【髙木のメモ】Bリーグ・仙台89ERS 昨季王者・宇都宮ブレックスと戦った意味

仙台89ERSは第3節で待望のホーム開幕戦。
昨シーズンの王者である宇都宮ブレックスとの対戦だったが惜敗した。
勝ち負け以上に、ホームにB1のビッグクラブを迎えて戦うことの意味を感じることができた。この2試合は宇都宮のエースで日本代表の比江島選手の勝負強さが光った内容だった。



トップカテゴリーに上がるということは、日本代表のプレーや著名な選手を目の前で見られるということが大きい。私も会場で取材していたが、比江島選手がウォーミングアップしている姿を見るだけで、ワクワクした。あの田臥選手が試合中にベンチで味方と肩を組み、チームを鼓舞する姿は現地にいないと見られない。さすがは宇都宮で、ファンの目も肥えている。「ここは絶対に決めたい!」という場面では、選手を後押しするこの日一番の拍手が巻き起こっていた。

仙台は今後も川崎や千葉といったビッグクラブとの対戦を控える。チームを応援することはもちろん、日本トップレベルのプレーを是非会場で味わってもらいたい。

【GAME1:残り2秒で逆転許す ●仙台70-宇都宮71】

仙台は序盤から持ち味の激しいディフェンスが光る。この試合は仙台が最大14点のリードを奪うが終盤でミスが重なり、ラスト2秒に比江島選手の逆転3Pで宇都宮が勝利。仙台は第4Qでおよそ6分間得点を上げられなかったことが敗因となった。藤田HCは「B1で勝つのはそんなに楽じゃない。1つのターンオーバーやポゼッションとかを大切にいかないと勝てない。最後に決めた比江島選手はあっぱれでした。さすが日本を代表する選手です」と話していた。

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(藤田弘輝HC)

【GAME2:猛烈な追い上げも届かず ●仙台59-宇都宮63】

第2戦はディフェンスを修正してきた宇都宮のペース。第1Qで仙台はわずか9得点しか奪えなかった。ノーマークを作るものの、この日は3Pがなかなか決まらなかった。ロースコアで迎えた終盤に仙台が追いつくが、宇都宮は比江島選手がドライブやシュートで引き離す。昨季優勝チームの試合巧者ぶりを見せつけられ、仙台は連敗となった。得点源のバーレル選手もわずか4得点に抑え込まれた。

(仙台89ERS 2勝4敗 東地区6位)


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