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「出場時間0:00」の選手が語る 滋賀レイクスの強さ

5月12日 セミファイナル第2戦を総合テレビ〔滋賀県域〕で生中継
  • 2024年05月10日

「B1復帰」へ、あと2勝とした滋賀レイクス。
プレーオフ準々決勝では格下の青森相手に初戦で敗れ、あとがなくなったところから2連勝。
セミファイナル(準決勝)進出を決めました。
試合終了のブザーとともにコートに駆けこみ、3日間にわたる連戦を戦い終えた選手を抱き上げたのは、この日出場の叶わなかった選手。
これこそが今季の滋賀レイクスのチーム力を示すシーンでした。
(大津放送局アナウンサー/別井敬之)

チーム唯一の滋賀県出身 森山修斗選手

 

滋賀県草津市出身 森山修斗選手

キーファー・ラベナ選手を抱き上げたんですが、彼とは3年間いっしょにレイクスでプレーしてきて2年間なかなか勝てなくて、それが今シーズンいよいよ「あと一歩」のところまできたので「ありがとう」という気持ちが出た。特に考えていたわけではなく、自然と。

試合終了の瞬間の自らの動きを、森山修斗選手はこう振り返った。

滋賀県草津市の出身で、前身のbjリーグの頃からのレイクスファン。選手としてはレイクスで3季目。
昨シーズンが終わったときに「降格しても滋賀でプレーしたい」と思い、残留を表明した。

今シーズンに向け、チームのホームページに記した決意。
「昇格するためならなんでもやる」。

 

プレーオフ準々決勝。
第1戦では8分54秒プレーしたもののチームは大事な初戦を落とす。
そして第2戦では0分45秒、第3戦では出場なし。
セミファイナル進出決定の瞬間を、ベンチで迎えた。

勝利の瞬間

選手であれば、プレーしたかったのではないか。
そう思った私の問いに、森山選手は「誤解しないでもらいたいのですが」と前置きした上で
「それは重要ではない」と、次のように語った。

試合に出ても出なくても、やることは変わらない。常に全員が試合に勝つためにやっている。それがチームとしていいかたちでできている。

昨年悲しい思いをさせたブースターと歓喜の瞬間を

2023年5月7日。レイクスは試合に敗れ、チーム発足以来初めてのB2降格が決まった。
そのときの光景はいまもはっきりと覚えているという。

(去年5月7日の最終戦は)京都戦で、会場の半分くらいをレイクスのブースターが埋めてくれたのに、悲しい思いをさせた。
ことしは昇格がひとつの目標。絶対に戻る、というみんなの熱量も感じる。
降格を味わった人たちと…この人たちといっしょに歓喜の瞬間を、この人たちの前で絶対に叶えないといけないと思っている。

取材に応じる 森山修斗選手

「B1昇格」は第一目標。
これをホームで叶えられたら、ファンの熱量も高まり相乗効果でプレーオフを制覇できる、とこの先の戦いを見据える森山選手。

そして、我々取材陣にも。
「この取材って、いつ公開されます?」
レイクスのことが少しでも多くの人の目に触れてほしい、という思いがにじむ。

「みんな協力して! みんなチーム! 昇格しましょう!」と、
メディアにも明るく呼びかけるほどレイクスを思う気持ちは強い。

その際に、何度も口にした言葉がある。

「チーム」

プレーオフに挑むチームのロッカールームで、いま話題の楽曲「チーム友達」を流すよう準備したのも森山選手。

「昇格するためならなんでもやる」姿勢で、チームを盛り上げる。

いまチームの雰囲気はめちゃめちゃいいと思う。どこをとっても仲がいい。外国人選手も含めて、このチームは分かれてしまうということがない。
思えば、スペイン合宿でシーズンをスタートしたときからそう。何気ないことがお互いにいい影響を与えていると思う。

もちろん、スタンドのブースターも、森山選手の考えるチームの一員だ。

プレーオフは、人数も声量も、これまでとは違う。
(応援を呼びかけるアリーナ内の)演出がなくなったあとも、すごい声量で応援が届く。
あれは、チームに伝わって“エナジー”になっています!!

プレーオフ セミファイナル 第2戦を生中継

NHK大津では、プレーオフ セミファイナル「滋賀レイクス」対「山形ワイヴァンズ」第2戦
総合テレビ〔滋賀県域〕で生中継。
テレビの前の皆さんも、ぜひ“チーム”の一員として、エールを送ってください!!

  • 別井敬之

    大津放送局アナウンサー

    別井敬之

    「おうみ発630」キャスター。大津局2年目もスポーツと鉄道をこよなく愛し日々取材中!!

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