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新潟 楽しいキャンプのために 守るべきポイントは

新潟 キャンプ系Youtuberに聞く!
  • 2023年07月19日

 

新型コロナウイルスが5類に移行したこと受け、この夏、初めてキャンプに行く人が増えることが予想されます。一方、キャンプは一歩間違えると大きな事故につながることもあり注意が必要です。南魚沼市出身のYouTuber、チキューギ.さんにポイントを聞きました!
                               (新潟局 記者 山田剛史) 

キャンプ人口は増加傾向

十日町市のキャンプ場です。多くの家族連れやいわゆる「ソロキャンプ」を楽しむ人たちでにぎわい、私が取材にいった日も40組が訪れていました。
 

利用者 30代男性
「月2回くらい(キャンプを)していますね。景色のいいところでのんびり」
子供と訪れた40代男性
「2人でくるのは初めて。親子でキャンプしているのを見ててそれにあこがれて始めました」。
30代男性
「犬を連れていけるというのが一番ですね。こんな気軽に行けるというのはないですね」。

全国でキャンプ場を利用する人は新型コロナウイルスの影響で一時的に減りましたが、全体として増加傾向にあります。新型コロナウイルスが5類に移行したこともあり、この夏初めてキャンプに行く人も増えることが予想され、私自身も7月上旬に初めてキャンプに挑戦しました。
一方でキャンプでは一歩間違えると大きな事故につながることもあり注意が必要です。
安全にキャンプを楽しむにはどうしたらいいのか、南魚沼市出身のYouTuberにポイントを聞きました。

キャンプ系YouTuber チキューギ.さんに聞くポイント

キャンプでの事故を防ぐために今回話を聞いたのはキャンプ系ユーチューバー、チキューギ.さんです。チキューギ.さんは湯沢町に暮らしながら多い時には年間70回キャンプに出かけ、自然を楽しむ動画が人気となっています。

チキューギ.さん
キャンプは非日常を楽しめるのが1番の魅力じゃないかなって思います。なかなか家以外で機会が少ない外で寝るとか外でご飯を食べることをこういった大自然の中で思いっきりできるので最高に楽しいと思います。

ポイント①「服装」

チキューギ.さんにまず教えてもらったのは服装です。
記者が半袖半ズボンでインタビューを始めると・・・。

チキューギ.さん

僕の格好をみていただけるとわかる通り基本的に長袖長ズボンで靴をはきます。
例えばナイフとか、なた、斧を使ったときに手を切るとか、火を使ったとき火の粉が飛んできてやけどをすることも考えられるのでなるべく肌を露出しないほうがいいのではないかと思います。

チキューギ.さんはこのほかにも日焼けや虫刺されを防ぐためにも長袖長ズボンのほうがよいと教えてくれました。

ポイント②「薪割り」

私が長袖長ズボンに着替えてから教わったのが薪割りについて。
最近、貴重な体験だとしてキャンプ未経験者でも挑戦する人が増えています。

まずは革手袋をつけてください。

山田記者

どうしてでしょうか?

斧などが滑ることや自分の手を傷つけるのを防ぐことができます。
僕も最初のころは手袋をつけるという作業がめんどくさいと思ったことがあって、
指をスパッと切っちゃったことありますね。それから必ずつけるようにしています

また、薪を割る姿勢にも注意が必要だといいます。

体の中心で斧を振る人がいますが、太ももなどに太い血管が通っているのでもし斧が当たってしまうと大きなけがにつながります。斧の軌道を体の中心から外すようにしています。

ポイント③「火気使用時」

薪割りが終わると楽しみなのが焚火やバーベキュー。最近ではたき火をするためにキャンプに行くという人もいるほど人気です。
まず教わったのがテントや燃えやすいものの近くで焚火やバーベキューをしないこと。火の粉などが風で飛んで燃え移ると火災などの原因になってしまいます。

次に初心者が使うことが多い着火剤。使い方を間違えると命の危険があるといいます。

薪に火をつけてもなかなか炎が大きくならないときに焦って着火剤のつぎ足しをしてしまう人がいます。特にジェル状の着火剤をつぎ足すと火がほかの人に燃え移る可能性があります。基本的には着火剤のつぎ足しはしないようにしています。

提供=NITE

NITE=製品評価技術基盤機構が行った実験映像です。服にかかったジェル状の着火剤に引火しました。 
すでに火がついている炭などに着火剤を継ぎ足すと、やけどや火災につながる恐れがあります。

注意点④「テント」

休憩などでくつろぎ、活動のベースとなるテント。
チキューギ.さんはテントの中でたき火などを行うと危険だといいます。

テントの中で火気の使用は厳禁ということですね。火災の危険や一酸化炭素中毒になる可能性もあります。必ず火を使うときはテントの外で使うというのが大原則になります。

チキューギ.さんはこのほかにも、いくつかポイントを教えてくれました。
①芝生の周囲などでたき火をするときは、たき火台の下に専用のシートを敷いて枯れ草などに燃え移 ることを防ぐ。
②カセットコンロで鉄板を使う場合、ボンベが熱で爆発することがあるのでボンベの真上に鉄板が重  ならないようにする。
③最新の気象情報をチェックする。土砂災害や川の増水などの恐れがあるので天気が悪いときには決して無理をしないようにする。

最後にチキューギ.さんは対応がわからない場合は、ひとりで判断しないよう呼びかけました。

チキューギ.さん
「安全のために自分の勘で判断しないようにする。何が正しくて何が間違っているのかわからな  いときには、調べたり周りでキャンプをしている人たちに聞いたりして行動することが大事です。安全であってこそのキャンプなので、皆さん意識して楽しんでほしいです。

<取材後記>
今回私が取材を通して感じたのは「キャンプでの事故は周囲の人を巻き込んでしまうかもしれない」ということです。油断したり間違った道具の使い方をしたりしてしまうと、自分だけでなくほかの人の命も危険にさらしてしまうかもしれません。正しい知識と準備でキャンプを楽しみましょう!!
 

  • 山田剛史

    新潟放送局 記者

    山田剛史

    2018年入局。新潟局が初任地。長岡支局経験者。現在は県政担当。

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