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わたしの原点

新潟局キャスター 高由香梨
  • 2023年03月14日

幼少期の経験
私の原点は「アナウンサーという仕事に憧れた新卒1年目の期間」です。
私がアナウンサーになりたいという夢をいだいたきっかけは幼少期にあります。
両親が共働きの一人っ子だった私の遊び相手は、祖父母や近所のおじいちゃんおばあちゃんでした。
そのおじいちゃんおばあちゃんの話は今では聞くことのできない貴重な話ばかりで、この言葉を自分だけで留めておくのではなく、もっと後世に伝えていきたいとアナウンサーの夢を持ちました。

3歳の頃。新潟の田んぼに囲まれ、のびのび育ちました。

「伝える」仕事がしたい
そんな気持ちを胸に、大学生でいよいよ始めたアナウンサー就活。
どうしてもアナウンサーになりたかった私は、北は北海道から南は沖縄までほぼ全てのテレビ局を受験しました。
が、見事に全滅でした!(笑)原因は様々あると思いますが、今考えてみると緊張しすぎてご飯も食べずに面接に向かっていたので、相当顔色が悪かったと思います。
そんな人採用したくないですよね。
面接を控えている皆さん、どんなに緊張していても、ご飯はしっかりと食べていってくださいね!

就職活動でテレビ局に送った全身写真です。

結局、唯一放送関係で内定をもらった長野県にあるケーブルテレビ局に新卒で入社しました。
ケーブルテレビ局では、1人でカメラと三脚を担いで取材に行ったり、出演者の皆さんにコーヒーをいれ続けたりと、出演以外の業務がほとんどでした。

会社の皆さんと地元の皆さんがとても温かくて、毎日楽しく過ごすことができましたが、やはり「伝える」という仕事があきらめきれなかったせいか、ふとした瞬間に「私はここで何をしているんだろう」と新卒でアナウンサーになれた同期達を見て、悔しくなったのをよく覚えています。

私のこんな心情を察してか、ケーブルテレビ局の先輩方はいつも「いつかアナウンサーになった時に、ここでの経験がきっとあなたを助けてくれるよ」という言葉をかけてくださいました。
その言葉通り、キャスターという夢が叶った今は、ケーブルテレビ局での様々な仕事の経験が自分の中で大きな武器になっていると感じています。

ケーブルテレビ局時代、実際の放送では使われませんが、番組収録時に使用するVTRの仮ナレーション入れを担当していました。多くの原稿を読めたことが、今思うととてもありがたかったです。

経験を活かして
アナウンサーという仕事に憧れた新卒1年目。
ずっと遠回りだと思っていたその期間は、気がつけば放送人としての大切な原点になっていました。
その時の気持ちを忘れずに、この仕事ができていることに感謝をして、これからもキャスターとして歩き続けていこうと思います。 

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