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乳幼児ワクチン 接種開始時期は【市町村別】 

新型コロナウイルスの生後6か月から4歳までの子どもを対象にした「乳幼児ワクチン」の接種が順次始まります。実際に対象年齢の子どもを持つ親からは効果に理解を示す声がある一方で、幼い子どもへの接種ということもあり、副反応への不安なども聞かれました。乳幼児ワクチンの基本情報や、新潟県内30市町村の接種開始時期をまとめました。(新潟放送局 取材班)

乳幼児ワクチン 市民の反応は

順次接種が始まる「乳幼児ワクチン」。
新潟市中心部で乳幼児の子どもを持つ人たちに話を聞くと、さまざまな反応が聞かれました。

1歳の子どもを持つ40代の男性
効果はたぶんあるからやっていると思うので、それで新型コロナがだいぶ減ればとは思うんですけど、まだちょっと心配です。いま3人子どもがいますが、真ん中の子が小学4年生でまだ打ってないのでその下となるとちょっと不安かなと。
3か月の子どもを持つ20代の女性
(乳幼児ワクチン接種を)受けたぶんには安心というのはあるんですけど、(子どもが)小さいので受けたあと熱が出たりとか、アレルギーじゃないですけど、もし湿疹とかそういったものがあった時にちょっと不安だなと思いますね。
3歳の子どもを持つ30代の男性
副反応とかそういうのが気になる。私個人だったらいいんですけど、子どもとなるとまだちょっと抵抗があります。全体的にまだ情報がちょっと少ないですよね。なんでもいいのでいろんな情報がもうちょっと増えてくれると我々も選択しやすいのかなと思います。

「乳幼児ワクチン」とは

乳幼児ワクチンで使用されるのはファイザー社のワクチンです。1回の接種に含まれるワクチンの有効成分の量は大人の10分の1。5歳から11歳の子どもの3分の1程度です。

接種は3回必要で、県は原則20日あけて2回目を接種した後、少なくとも8週間あけて3回目を接種するとしています。

新型コロナに感染しても子どもは軽症にとどまることが多いですが、ことしに入ってオミクロン株が広がってから感染する子どもが増加し、重症化したり亡くなったりする子どもが増えています。

国立感染症研究所のまとめによりますと、国内ではことし1月から8月までに新型コロナに感染した4歳以下の子ども14人が亡くなっていて、このうち6人は基礎疾患のない子どもでした。専門家に乳幼児ワクチンに関する疑問について聞きました。

日本小児科学会理事・新潟大学教授 齋藤昭彦さん

日本小児科学会理事・新潟大学教授 齋藤昭彦さん
Q:なぜ4歳以下に感染が拡大した?
A:オミクロン株の流行が始まってから子どもの感染が非常に増えるなかで、子どもの重症者数、死亡者数が、まれだが一定数報告されるようになっています。年齢層を見ると40%から50%くらいがワクチンの接種対象年齢となる5歳未満のお子さんです。この年齢層の子どもはマスクや手指衛生などの感染対策が難しく、唯一できる予防対策としてやはりワクチン接種をするということが有効だと考えています。
Q:ワクチンの効果は?
A:乳幼児のワクチン接種はアメリカが先行して実施しています。アメリカのデータでは、このワクチンを接種することによる発症予防効果は70%と言われています。そうであれば当然、そのあとに起こりうる重症化これも予防できるだろうと考えています。
重症化予防についての海外のデータはまだ揃っていませんが、他の年齢層へのワクチンの効果や今回のワクチンの発症予防効果が約7割程度であるということを見こして、今回このワクチンは効果があるという判断をしております。
Q:副反応は?
A:6か月から4歳の子どものワクチンと薬の入っていないものを分けて注射をし、比較して副反応がどれくらい起こりうるのかという研究が行われていて、その結果、発熱の頻度がだいたい10%程度、接種した場所が痛いとか腫れるというのが20%程度などという値が出ています。それぞれ製剤が違いますので、単純な比較はできませんが、副反応の頻度は例えば5歳から11歳のワクチンなどに比べると同等かあるいは低いことが報告されています。今いろんな情報があふれていて迷うことは多いと思いますが、特に日本小児科学会などからの情報はこれからも発信し続けるので、そういったものを見てぜひ接種を前向きに検討してほしいです。

乳幼児ワクチン接種の開始時期【市町村】

NHK新潟では、県内の30市町村に乳幼児ワクチン接種の開始時期を取材しまとめました。

※注釈がないのは医療機関などでの個別接種。
 市町村が集団接種を行う場合は合わせて明記。

【11月上旬】
長岡市・・・11月4日
南魚沼市・・・11月4日
       集団接種は11月6日
三条市・・・11月上旬以降

【11月中旬】
出雲崎町・・・個別接種は未定 
       集団接種は11月15日
糸魚川市・・・11月中旬
見附市・・・11月16日
魚沼市・・・個別接種は実施せず 
      集団接種は11月19日
新潟市・・・11月中旬以降

【11月下旬】
阿賀町・・・11月26日
胎内市・・・個別接種は実施しない
      集団接種は11月27日
小千谷市・・・11月下旬

【12月】
上越市・・・12月1日
弥彦村・・・個別接種は実施しない
      集団接種は12月17日
新発田市・・・個別接種は未定
       集団接種は12月18日
妙高市・・・12月1日
十日町市・・・12月上旬以降
五泉市・・・12月中旬
村上市・・・12月上旬
湯沢町・・・個別接種は実施しない
      集団接種は12月16日
聖籠町・・・個別接種は実施しない
      集団接種は12月

【他市町村で実施】
粟島浦村・・・村上市で実施

【調整中】
柏崎市
阿賀野市
田上町
加茂市
津南町
燕市
関川村
佐渡市
刈羽村
 (県のまとめとNHKの取材をもとに作成)

「BA.5」対応ワクチン接種の開始時期【市町村】

また、新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流になっている「BA.5」に対応したワクチンの接種時期についてもまとめました。

【10月中旬】
燕市・・・10月16日

【10月下旬】
新潟市・・・10月28日以降
胎内市・・・10月29日
長岡市・・・10月22日以降

【11月上旬】
村上市・・・11月5日ごろ
出雲崎町・・・11月5日
見附市・・・11月7日
刈羽村・・・11月以降
五泉市・・・11月上旬以降
南魚沼市・・・11月以降  
田上町・・・11月以降
関川村・・・11月上旬以降

【11月中旬】
新発田市・・・11月12日
阿賀町・・・11月中旬以降
三条市・・・11月中旬以降
十日町市・・・11月中旬以降
小千谷市・・・11月中旬~下旬

【残るワクチン(「BA.1」)を打ち終わり次第】
阿賀野市
加茂市
聖籠町
佐渡市
柏崎市
上越市
妙高市
魚沼市
津南町
弥彦村
【調整中】
糸魚川市
湯沢町
粟島浦村

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