災害列島 命を守る情報サイト

私たちは誰もが災害の危険と隣り合わせで生活していると言っても過言ではありません。防災情報の基礎知識や「いざ!避難」という時にとるべき対応を分かりやすく解説しています。

水害 避難 知識

子ども(幼児)と避難するとき 注意点とポイントは?

小さな子どもは自分で命を守れません。周囲の大人が早めの行動で、子どもたちの命を守ってあげてください。小さな子どもと避難することになった時に注意して欲しいポイントをまとめました。

各局の防災関連ニュースや解説などで紹介

目次

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    いつ逃げる?▶「高齢者等避難」で避難をスタート

    小さな子どもと避難するのは想像以上に時間がかかります。

    まず家を出る段階で、靴が左右逆だったり、「ウンチしたい!」と言ったり…

    移動を始めても途中で「歩けない」と言い出して抱っこしなければならないことも。

    仮に歩いてくれても、大人だけの時よりも当然時間はかかります。

    子どもとの避難は「時間がかかるもの」と考えておくことが大事です。

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    ですから、自治体から「高齢者等避難」の情報が出た時は行動を始めるタイミングです。

    名前に「高齢者」と入っていますが、この情報は「避難に時間がかかる人」が対象です。

    小さな子どもがいる家庭は、この情報を避難を始めるスイッチにして下さい。

    また、ベビーカーは避難所にあると便利ですが、道路に物が落ちていたり、冠水したりしている場合は、避難の邪魔になります。無理して持って行かずに置いていきましょう。

    何を持って逃げる?▶「おもちゃ」と「おかし」を持って逃げる

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    慣れない避難先では、子どもは緊張します。

    リラックスできるように、食べ慣れたお菓子やおもちゃを持っていきましょう。

    避難所で他の人の目が気になる方は、シール帳や塗り絵、トランプなど、音の出ないおもちゃがあるといいです。100円ショップで販売しているシール帳は重宝します。

    ただ、荷物が多くなると避難が大変になります。

    背負えるだけ、持てるだけの、必要最小限な量にしましょう。

    また、子どもと手をつないで移動ができるように、荷物はリュックに入れて背負い、両手を空けておきましょう。

    どこに避難する?▶ホテルや友人の家も選択肢に

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    避難所が体育館などで「行きたくない…」と感じる時は、公的な施設にこだわる必要はありません。友人や家族などの家への避難も検討して下さい。

    避難所に行きたくない…という理由で、危険なのに自宅に留まるのはダメです。

    お金はかかりますが、ホテルは周囲を気にせずに安心に過ごすことができます。

    ちょっとした旅行気分で、ホテルで過ごしてみるのもいいかもしれません。

    自治体によっては宿泊費用の一部を補助する制度があるところもあるので、自治体に確認してみて下さい。

     

    大阪放送局 災害担当記者 藤島新也


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