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災害時のトイレ不足 水が流せない…簡易トイレの作り方と注意点

地震などの災害で断水しトイレの水が流せない…地震で壊れてトイレが不足している…。そんなときに自分たちで簡易なトイレを作る場合のポイントです。

2024年能登半島地震関連ニュースなどで紹介


簡易トイレを作るには

携帯トイレなど災害用のトイレを使うのが望ましいですが、無ければ次の方法で代用できます。

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①便器の上から大きめのポリ袋をかぶせる
②さらに便座の上から大きめの袋をかぶせる
③袋の中にオムツやペットシーツなど吸水性のあるものを入れる
④捨てるときは袋をしっかり結んでまとめ、ゴミ収集ができる状態になったら自治体の指示に従って廃棄
⑤手指を洗う

自宅以外で使用する場合は、プライバシーに配慮してトイレの周辺を小型テントや布などで覆うようにしましょう。


便器が無い場合

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便器がない場合は、厚手の丈夫な段ボールで箱を作り、上にだ円形の穴を空けて使用することも可能です。何度も使うと弱くなってくるので注意しましょう。また、かぶせるゴミ袋を二重にすると段ボールが汚れにくくなります。バケツでも代用できます。ただ、これらを使う場合は体重をかけすぎないよう注意が必要です。


新聞紙を使う場合

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袋の中に入れるオムツやペットシーツなどがない場合は丸めた新聞紙などが使えますが、吸水性が低く汚くなりやすいので、衛生管理に気をつけてよりこまめに捨てる必要があります。吸水性は落ちますが環境用クロスやアルコールを含んだティッシュなどでも代用できます。

トイレが不足していることで水分をとるのを我慢すると健康を害するおそれがあります。仮設トイレや災害用トイレなどの支援が届くまでは周辺の人と助け合い簡易トイレを作り、しっかりと水分をとりながら過ごすようにしてください。

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