走って!拾って!プロギング!
- 2024年01月23日
走りながらゴミを拾うスポーツ “プロギング”
運動しながら社会貢献もできると、人気が高まっています。
愛知県内を中心にプロギングの魅力を発信する女性を取材しました。
2016年にスウェーデンで誕生したPlogging(プロギング)。
スウェーデン語のPlocka upp(拾う)と
Jogging(走る)を組み合わせて生まれた言葉です。
走った距離と拾ったゴミの種類などで点数が計算され、順位が決まります。
ゴミの重さだけではなく、
景観への影響が高い「見つかりやすいゴミ」などに高い点数が設定されるなど、
体を動かしながら環境問題に取り組めると人気を集め、
いまでは、世界100か国以上で楽しまれるスポーツになりました。
愛知県では4年前から活動が始まり、現在は17団体が日々活動をしています。
週末には、気軽にプロギングを楽しんでもらおうと各地でイベントが開催されています。
去年11月、天白区で開催されたイベントには、およそ40人が参加。
そのうち3割が初参加でした。
プロギングは他のスポーツと比べて、経験者と初心者の間に技術的な差があまりないため、初心者でも気軽に参加できるのが特徴です。
たくさん走ってゴミを拾いたい人用のコースや
ゆっくり体を動かしながらゴミ拾いメインで楽しむコースなど、いくつかのレベルに分かれているのも魅力のひとつです。
こんな珍しいゴミが!!
1時間のプロギングで拾い集めたゴミは、3チーム合計でなんと25キロ!
このイベントを主催した1人、加藤真奈美さん。
趣味のマラソンをきっかけに3年前にプロギングに出会い、いまでは県内を中心にプロギングイベントを開催して、活動を広めています。
知らない人同士が共同作業を行うことで自然と会話が弾み、仲良くなっていくことが魅力だと話す加藤さん。
日常生活でもプロギングに取り組んでいます。
ことし3月から始めたのが親子プロギング。
雨の日以外は毎朝欠かさず、子どもと一緒にプロギングを行っています。
家事や仕事と目まぐるしく忙しい中で
子どもたちとのコミュニケーションはどうしても〝ながら会話〟になってしまうという加藤さん。
子どもの話をちゃんと聞いてあげたいと思い、急いで家事を終わらせても、
逆に子どもがスマホに夢中になっていてあまり話ができない、ということが多々あるといいます。
親子プロギングを始めてからは、
子どもがゴミを拾うたびに加藤さんが褒めたり、逆に褒められたり。
ゴミを拾うという目標を共有しているため、自然と会話が弾んでいくそうです。
身体も動かせて、街も綺麗になるプロギング。
イベントに参加することでいろんな人と交流ができます。
加藤さんが所属するプロギング団体は名古屋市と連携してイベントを開催していて
ことし3月まで毎月イベントを開催する予定です。
また県内にはプロギング団体が17あり、週末になると各地でイベントが開催されています。
参加してみたい!興味がわいた!という方は、
ぜひ近所のプロギング団体のイベントに参加して、良い汗をかいてみてください!