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バーチャルで水害体験!新たなプロジェクトいざ始動!

  • 2023年07月10日

6月はじめの豪雨、怖い思いをされた方もいらっしゃったのではないでしょうか。 いつ起きるか分からない水害、いざという時にイメージできたら良いと思いませんか。そこで最新の映像技術を使って皆さんに伝える方法があることを知りました。それがバーチャル技術です! 
名古屋放送局では、このバーチャル技術を使って、あるプロジェクトを立ち上げました! 
まずは、こちらをご覧ください。

大雨の水害は 川の氾濫だけではない!

そもそも「内水氾濫」とは何でしょうか。
市街地で短時間に集中して大雨が降ると、下水道や排水路が水でいっぱいになります。 すると、行き場を失った水があふれ、道路などが浸水して危険な状況になりますよね。 
これが「内水氾濫」です。 大雨の浸水被害は、河川の氾濫によるものというイメージがあるかと思いますが、 川から離れたところでも起きるおそれがあるのです。 
内水氾濫は、ことし6月の大雨でも発生しています。 愛知県東部では、発達した積乱雲が次々と連なって大雨をもたらす「線状降水帯」が発生。豊橋市では、1日で6月1か月の平均の2倍を超える雨が降りました。 川に排水できず、想定を超える大雨が短時間で降ったことにより「内水氾濫」が 引き起こされたのです。 各地で住宅や道路、農地などが浸水し、大きな被害が出ました。

6月3日放送のニュース

このあとも台風など大雨のシーズンは続きます。「内水氾濫」に、引き続き注意が必要です。

 “バーチャル動画”を制作しよう!

この「内水氾濫」の危険性をよりリアルに呼びかけようと、バーチャル技術を使った防災解説の動画を、名古屋局アナウンスのメンバーで制作しました。 
『まるっと!』キャスターの高山哲哉アナ
『ウイークエンド中部』キャスターの田中逸人アナ
そして、私(澤田)の3人です。

左から筆者(澤田)、田中アナ、高山アナ

どうやって撮影したかというと… グリーンバックを組み立て、“スマートフォン”で撮影しました!

スマートフォンで撮った映像

撮影した映像は東京に送り、専門の職員がワンカットずつバーチャル空間と合成します。 
すると…

こんな感じになります。合成された映像素材が手元に来たら、残るは「編集」。 
映像を並べて、字幕スーパーを入れて、音の大きさなどのバランスを調整しながら完成させます。
田中逸人アナが編集しました!

編集中の田中アナ

こうしてようやく「バーチャル防災解説」の動画が完成しました! 

外国人向けの解説動画も!

実は、名古屋局ではもう1つ、動画を制作していました。 
それは…“英語版”のバーチャル解説動画です!
ことばの壁により情報がうまく届かず、“災害弱者”になってしまうことも多い地域の外国人。 愛知県は外国人の数が多いこともあり、せめて英語で動画を発信できないか…と考え、 制作しました!
 日本語版のコメントをもとに私(澤田)が英訳し、世界に向けて情報を発信している 「NHKワールド」の監修を受け、完成させました。それがこちらです! 

英語版の動画は「NHKワールド」のウェブサイトでも配信されます。
このあとも、大雨のシーズンは続きます。
「バーチャル防災解説」の動画なども参考に、自分にできる備えを進めていきましょう!

  • 澤田拓海

    名古屋放送局アナウンサー

    澤田拓海

    「おはよう東海」キャスター
    「まるっと!」リポーター
    これまで防災や国際の話題を中心に取材

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