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三重とブラジルの意外な関係 「忍者」通じて交流を

2023年12月12日

今回の「ハロー!ネイバーズ」は、知られざる三重県とブラジルの関係についてです。
実は、三重県はブラジル・サンパウロ州と姉妹提携を結んでことしで50年になります。
その記念式典が盛大に行われたということで、ブラジル、サンパウロ支局の木村支局長が取材しました。

記念式典の会場は、サンパウロ中心部の日本人街にあるブラジル三重県人会の施設「三重会館」
舞台で披露されたのは日本の伝統芸能です。
太鼓や剣道の型をサンパウロ州の日系人たちが演じました。

ことしは、三重県とサンパウロ州が姉妹提携を結んで50年。
そして、三重県出身の移民が初めてブラジルに到着して110周年などの節目を迎えたことから、盛大に記念の式典が開かれ、三重ゆかりの日系人など、およそ300人が集まりました。

三重県から一見知事や県や議会の関係者も参加しました。

三重県 一見知事

幅広い分野でご活躍されておられること、非常に誇りに思っている。

ブラジル三重県人会 広瀬哲洋 会長

会員間の融和と団結の三重県人会を目指して私も努力して参りたい。

式典で最も盛り上がったのが、三重県伊賀市で忍者ショーを行っている「阿修羅」による忍術の実演。鎖鎌や手裏剣、吹き矢などの技を次々に披露しました。

式典参加者

忍者のパートは本当にかっこよかったです。女性の吹き矢が外れてしまわないか、ドキドキしながら見ました。

式典参加者

忍術の実演はとても興味深かった。これまで知らなかったものを発見できた。

三重県ゆかりの忍術、ブラジルでは習い事としても定着しています。

NHK 木村隆介 サンパウロ支局長

ブラジルでも、アニメや映画を通じて忍者は大人気。
実際に忍術を学ぼうと、週に2回、忍者の技や身のこなしを学ぶ教室が開かれています。

忍術を教えるデータエンジニアのフェルナンドさん。
映画をきっかけに忍術に関心を持ち、忍術を教えるための国際資格も取得したといいます。

武神館指導者 フェルナンドさん

忍術は相手の力を利用するので、空手や柔道などと違って体の強さなどの身体的な条件を必要としません。私が学んできたことを多くの人に伝えていきたい。

デザイナーのアンジェリカさんは忍術を学んですでに10年あまり。技だけでなく、その心構えにも魅了されたといいます。

忍術を学ぶ アンジェリカさん

忍術は自分の身を守るだけでなく、友人に手を差し伸べるためにもあります。自分の人生において実践できるようになりたい。

三重県とサンパウロ州の姉妹提携から50年。
忍者などを通じ、若い世代の交流が深まることが期待されています。

取材を終えて

ハローネイバーズ ナビゲーター ヴィトルさん

この姉妹提携は三重県出身の方がサンパウロ州にあるバストス市の市長になったこときっかけだそうです。
実はブラジルでは日常会話にも「NINJA」という言葉が使われるほど、忍者が人気で、例えば、仕事がとても早いとか、並外れた能力を持つ人がいると「あなたは忍者ですか!?」と言ったりします。飲み会で知らないうちに姿を消す人のことも「忍者」と呼んだりします。
三重県では来年1月、ブラジルの三重県人会の若者などを三重に招いて、交流を行う予定だということです。


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