大隅キャスターのブログ
2022/03/14

雪崩に注意

県内は、きょう(14日)の午前中にかけて、低気圧や前線の影響で、まとまった雨になりました。
雪が降った所も一部ありましたが、気温が高いため、雨が降った所が多くなりました。
24時間降水量が最も多かったのは、西和賀町沢内で43ミリ、ついで、西和賀町で32ミリとなりました。

続いて、最高気温の高い順です。
住田町で13.1度、一関市千厩で12.2度など、南部を中心に10度を超えた所が多く、4月上旬並みの暖かさになりました。

雨と気温の上昇により、雪解けが進んでいます。
あす(15日)も広く雨が降り、気温が高くなるので、雪崩や屋根からの落雪に引き続き、注意が必要です。
「雪崩」について詳しくみていきます。

雪崩には、「表層雪崩」と「全層雪崩」があります。
一見、見た目は同じですが、構造が違います。
「表層雪崩」は、古い雪の上に降り積もった新しい雪の層が、その重みで滑り落ちる現象です。
時速100キロから200キロで真冬に多く発生します。
一方で、「全層雪崩」は、気温が高く、雨が降ると、雪解け水が流れ、地表面は滑りやすくなります。
そうすると、雪全体が滑り落ちるようになります。
時速40キロから80キロで、春先の融雪期に多くなります。
今回は、雨と気温上昇により、この全層雪崩のおそれがあります。
雪崩に巻き込まれると、非常に危険です。
あすにかけても、危険な場所へは近づかないようにして下さい。