大隅キャスターのブログ
2021/04/09

盛岡の桜開花

気象キャスターの大隅智子です。
きょう(9日)、盛岡の桜が開花しました。
平年より12日早くなり、去年より5日早くなりました。

盛岡の標本木のソメイヨシノ

きょうは、強い寒気の影響で、盛岡では雪が降り、寒くなりましたが、標本木のソメイヨシで、5、6輪の花が咲いているのが気象台の職員によって確認されたため、盛岡の桜の開花が発表されました。
4月9日の開花は、昭和28年の観測開始以来、平成27年と並んで最も早くなりました。
その次に早かったのは4月11日、さらに、その次は4月12日となっています。
今年はなぜこんなに早くなったのでしょうか。

盛岡の桜

桜の花芽は秋に休眠します。
冬には「休眠打破」が行われ、春に暖かくなると開花します。

桜が咲くまで

「休眠打破」は、冬に一定期間、寒さにさらされることで目覚めることです。

休眠打破

この冬は十分に寒くなったので、「休眠打破」は順調に行われました。
そして、春の気温がかなり高くなりました。
盛岡の3月の平均気温は5.7度、平年より3.5度も高く、大正13年の観測開始以来、最も高くなりました。
春の異常な暖かさで開花が早まりました。
民間気象会社ウェザーマップによると、満開は4月12日の予想で、平年より13日も早くなりそうです。
今年の桜前線は、超特急でやってきましたね。