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茨城県 東海第二原発事故に備えたアプリを開発

避難場所や屋内退避などを住民に伝えることを想定
  • 2024年04月03日

 

茨城県は東海村の東海第二原発で重大な事故が起きたときに備え、いつ、どこに避難するかや避難ルートなどを住民一人ひとりに向けて即時に配信する、スマートフォンのアプリの運用を始めました。
(水戸放送局記者 國友真理子)

アプリはどんなもの?

「いばらき原子力防災」と名付けられたこのアプリは茨城県が、東海第二原発で重大な事故が起きた際に、住民一人ひとりに避難などの情報を伝えようと開発し運用を始めました。
あらかじめ自分の住所を入力しておくと、事故が起きたとき、屋内退避が呼びかけられているのか、または県外も含む避難先のどこに向かえばよいかなどが配信されます。
また、県内各地で測定している空間の放射線量が10分ごとに表示されます。

どのスマートフォンで使えるの?

アプリは4月3日時点で「iOS」に対応したものが公開されていて、県は「Android」版はまもなく公開するとしています。

使ってみてどう?

住所を仮に東海村役場のある場所に設定して操作してみました。東海村は、全域がPAZという東海第二原発から5キロ圏内のゾーンですので、原発で重大な事故があった際、放射性物質の放出が確認される前から避難を開始します。
アプリをタップすると、避難先は守谷市の「常総運動公園」と紹介され、自家用車で目指すように示されました。県によりますと、事故があった際には、避難ルートが地図上にも示されるということです。

一方、住所をNHK水戸放送局がある場所に設定すると、避難先は「調整中」となっていました。水戸市の場合はまだ、避難計画が策定されていないためです。原発から30キロ圏内には14の市町村がありますが、半数で、まだ計画が策定されていません。
こうしたこともあって、アプリで「調整中」と表示されるところもあります。今後、計画が策定されれば、避難先や避難ルートが示されるということです。
 

アプリはどうすれば使えるの?

茨城県のホームページで、アプリのダウロードの方法を紹介しています。

https://www.pref.ibaraki.jp/bousaikiki/genshi/koho/apuri.html

※NHKサイトを離れます
 

  • 國友真理子

    水戸放送局 記者

    國友真理子

    2016年入局。 秋田局で警察・司法などを担当した後、水戸局で県政を担当し、原発や科学研究、医療現場や文化の話題など幅広く取材。 

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