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1ミリ革命 投票率1ミリアップ作戦!

みなさんと一緒に、世の中の困りごとを1ミリでも解決しようとする番組「1ミリ革命」。
今回挑むのは、日本の大モンダイ「投票率の低さ」!
日本の投票率は、世界131位(※)と低迷しています。「身近に感じられない」「メリットがわからない」「ネットで24時間できないのが不便」・・・。様々な理由で上がらない投票率を1ミリでもアップさせるべく、様々な分野のプロ「1ミリーガー」が驚きの革命アイデアを実際の選挙で試すことに!さらにそのアイデアを1ミリーガーみんなでブラッシュアップ。6/16に放送した番組では、お困りの現場も「これは使える」と太鼓判を押す、新たな解決案が次々と生まれました。
(1ミリ革命プロジェクト ディレクター)
※出典:民主主義・選挙支援国際研究所 資料:GLOBAL NOTE 日本の国会相当の選挙の投票率

革命求む!「投票率が低くて困ってます」

番組MCは人生で2回ほどしか選挙に行ったことがないというマヂカルラブリーの村上さんです。

村上さん(マヂカルラブリー)

自分が投票で選んだ人が本当に政治を変えてくれるの?っていうふうに思っちゃうんですよね。選挙と政治が直結してるっていうのがあんまりリアルに感じられてなくて、なかなか行けてないですね・・・。

選挙が身近に感じづらいという村上さん。
さらにスタジオには「投票率が低くて困っている」という人たちが集まりました。
子育て中のお母さんに、選挙運営を行う行政の担当者・・・。いったいどんなお悩みなのでしょうか?

小林彩香さん(1児の母)

東京都杉並区の方南町というまちに住んでおりまして、とってもおもしろいまちなんです。でも、実は杉並区の中で投票率が低い。子育てフレンドリーなまちを作っていくためにもっとみんなに投票に行っていただきたいのですけれども、なかなか難しい・・・。

遠井基樹さん(東京都港区選挙管理委員会)

東京都には全部で62の区市町村があるんですが、港区の投票率は大体57~58位・・・。

村上

そんなに低い順位だと怒られたりするのではないですか?

遠井

はい、なにをぼーっとやっているんだということで・・・。

港区選管・遠井さん 実際は日々試行錯誤しています

投票権をもつ有権者にとっても、生活をする地域にとっても、選挙運営をする行政にとっても、解決が必要な困りごとがありそうです。

投票率アップに挑む “異分野のプロ” が集結!

この問題に革命を起こすべく集まったのが、「1ミリーガー」の皆さん!
1ミリでも世の中をよくしたいと様々な分野で活躍する、選りすぐりのアイデアマンたちです。

大手SNS会社の役員やクラウドファンディングの運営会社のキュレーター、アウトドアブランドのプロジェクトマネージャーなど、リモートも含めて20人の1ミリーガーが集いました。

中山果奈アナウンサー

井上咲楽さんは選挙大好きなんですよね?

井上咲楽さん(タレント)

今は参院選が楽しみで楽しみでしかたなくて。選挙のたびに街頭演説を聞きに行くんですけど、前回の選挙でも50カ所回りました。

村上

すごいな・・・!

井上

選挙は人間ドラマなんです!

年代も選挙への関心度もさまざまな20人。今回はそんな1ミリーガーが考えた3つのアイデアを実際の選挙で試します。
まず一人目は・・・

村上

アイデアがあるかた、挙手を・・・。

野田クリスタルさん(マヂカルラブリー)

ハイハイハイハイハイハイ!!!!!

村上

・・・いいですか、もう彼で。

中山

どうぞ(笑)

最初に挑戦したのは、マヂカルラブリー・野田クリスタルさん。
実はまだ一度も選挙に行ったことがないという野田さんですが、なぜか高いテンション・・・

野田

なぜ投票率が上がらないかというのは僕の中で理由があるんですけれども。

村上

何でしょうか?

野田

政治に興味が持てないということ。だから誰に投票していいかわからなくて、投票に行くことがなくなる。
それをいったん逆の発想にしてみて、政治に興味を持たせるために、まずとにかく投票に行けばいい!と考えた結果、あるアイデアを思いつきました。

野田さんのアイデア 「選挙×もちつき」!?

オリジナルゲームの開発やジムのプロデュースなど、人々を惹きつける工夫を次々と生み出してお笑い以外でも活躍する野田さん。
選挙に関心がない人でも、“投票所に行ってみたい”と思ってもらうことができたら投票率は上がると考えました。
行動経済学の専門家・大阪大学特任准教授の佐々木周作さんと一緒にアイデアを練ります。

佐々木

何が投票所にあったら行きたくなると思います?

野田

そうだなあ・・・。なんかじゃあ・・・。もち食えるとか。

もち?

野田

なんか、もちつきやっているとつい寄っていっちゃうってありません?

佐々木

検証したいですね(笑)

野田

絵が浮かびます。選挙もちつき!

なんて突拍子もないアイデア・・・と思いきや、佐々木さんは可能性を感じるといいます。

実はアメリカでよく似たアイデアで成果が出ているのです。
投票日の1週間前に、前回の投票に感謝する手紙を送付。同時に今回の投票日をリマインドしたところ、投票率がおよそ3ポイント高くなったのです。
選挙に行くと良いことがある、という仕掛けは投票率アップに有効なのです。

では、選挙もちつきは法律上の問題はないのでしょうか?
選挙制度の専門家・小島勇人さん(選挙制度実務研究会代表理事)による注意点は、選挙の結果に影響を与えないこと。もちが有権者への寄付にならないよう、候補者や政党などは運営に一切関わってはいけないということ。中立の立場から、投票を呼びかける啓発活動として実施すれば大丈夫です。

この選挙もちつきを5月に行われた東京都中野区の区長選挙で実際に試しました。
人通りが多い地域にある投票所の近くにもちつき会場を設け、運営には中野区の皆さんも協力してくれました。

投票日当日。もちつきスタートと同時に、野田さんのねらいどおり、多くの人が引き寄せられてきました。投票所で申し出るともらえる投票済証明書を見せてくれた人に、もちをプレゼント。

中野区の子どもたちもチカラを貸してくれました

お年寄りから家族連れ、カップルまで・・・みんなもちつきが本当に好きなんですね。
1日で355パックを配ることができました!

野田さんの知名度で人が集まらないように、選挙もちつき当日は参加をしなかった野田さん。盛り上がりの様子を知り、自らのアイデアに納得の様子です。

野田

思った以上に盛り上がって、僕は大満足です!

村上

街の人たちの笑顔もすごくよかったですね。

野田

投票率はどうだったんですか??

中山

はい。中野区の投票率全体は、前回の選挙に比べて0.73ポイント「低下」しました(笑)。

野田

勘弁してよ・・・。もちがあるから、投票行くのやめようってなった?

中山

いえいえ。「選挙もちつき」には投票率を上げるためのヒントがあることもわかったんです。

実はこのもちつき、良い効果もあったのです。
調査の結果、事前にもちつきがあることを知っていた人は、知らなかった人よりも、5ポイント投票率が高いことが分かりました。
しっかり事前に告知をすると、効果が高まるのかもしれません。

選挙の日をもっと魅力的にするアイデアとは?

では「選挙もちつき」をさらに改善したり、投票率アップの効果を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?
1ミリーガーたちが徹底議論しました!

村上

安齋さんはどう思いました?高校生はもちつき興味ありますかね。

安齋佑望さん(NERIMA VOTERS)

う~ん・・・。

村上

正直(笑)

安齋

もちは個人的にはすごい好きなんですけど、例えばインスタで映えるっていう点があったら、絶対もっと高校生行くと思います。

楊田龍明さん(NERIMA VOTERS)

おもちに、きなこでVoted(投票しました)って書いてみたり、写真で見てかわいいとか、おいしそうだなというのが分かるようにしてみるとか。

もっとインスタ映えを意識すれば若者の投票率アップにつながる、というアイデアが出ました。
さらに・・・

高木新平さん(NEWPEACE)

投票所って、小学校が多くないですか?

村上

多いですね。

高木

なんでグラウンドで、もち売りたいって人から、カレー売りたいって人から、みんな自由に商売していいよっていうふうにしたら、結果的にみんな好き放題やって、盆踊りみたいになっていく気がしますね。花火打ち上げる人もいたり、ラムネ売る人もいてみたいな感じで。

井上

楽しそう!

「選挙もちつき」が「選挙まつり」に発展!
石井大樹さん(CCCマーケティング)

これ、おみこしとかは出ないんですかね?

村上

あ、いいですね。「選挙みこし」ですか。

石井

グラウンドを出てちょっと町なかを回るおみこしみたいなのがあると、投票所で選挙まつりをやってることがより有権者に伝わると思います。

野田

「持ちつ持たれつ選挙もち~♪」ってね(笑)

アイデアがどんどんふくらんできました!
一方で気になるのが選挙管理委員会の皆さんの反応です。

村上

遠井さん、選管の方から見てどうですか?

遠井

参考にしたいんですが、投票所というのは公務所といって静かに考えられるよう配慮しないといけません。その場で投票先を考える人もいるので、うるさくて考えられないとなると投票を妨害することになりますから。

村上

うーん、難しいですね。

考えなければならない課題はありそうですが、それでも1ミリーガーの関心はやみません。海外では「選挙もちつき」のような取り組みが実践されているのです。

松山歩さん(ツイッタージャパン)

オーストラリアで投票所に行くと、ソーセージを振る舞うような習慣があるみたいで。それが選挙への関心の上昇につながっているみたいなところがあって。

井上

目に留まるところでこういうイベントをやってると街の活性化にもなりそうですね。

中西悦子さん(パタゴニア)

「もち食べた?」だったり、選挙とか政治とか投票ということを会話にしやすくすると思います。景色とか会話が変わってくると、投票行動とかも少しずつ変わるのかな。

小林(1児の母)

(手を挙げて)やりたいです!

村上

もちつきやりたい?

小林

やりたいです。「持ちつ持たれつ選挙もち」。そのキャッチコピーがいいって思ったんですよ。

村上

ハハハッ、こんなにも刺さった人がいたのね!

野田

うれしいな!

小林

はい、広めていきたいなと!

今後の選挙に向けてもちつきを実践したいという展開に。是非やっていただきたいですね!
小林さんをはじめ1ミリーガーのその後の動きは今後も番組や記事で発信していく予定です。

「選挙の風景を変える」 投票率1ミリアップ作戦!

選挙をお祭りに!?1ミリーガーの取り組みが広がっています?

ベーカリープロデューサー・岸本拓也さんのアイデア「投票所への小さな旅」って?

次に挑戦したのは、岸本拓也さん。

ディレクター

投票率を1ミリでも上げるアイデアを実践していただけますでしょうか?

岸本さん

では・・・コミパロエンジョイ動画をつくるのはどうでしょうか

ディレクタ-

・・・はい?

相談開始からいきなり、不思議な発言で1ミリ革命スタッフを困惑させた岸本さん。独特さは自身のファッションにとどまらず、店舗名や外観などパン屋とは思えない店作りも・・・。
そんな岸本さんがプロデュースをしたパン屋には行列が生まれ、地元に親しまれる魅力を放っているのです。

岸本さんがプロデュースしたパン屋 全国で300店舗以上を手がけています

コミパロエンジョイ動画とは「コミカル・パロディ・エンジョイ」の略とのこと。
ユーモアがあり、どこかで見聞きしたことがあるような、楽しい気持ちになる動画を作って投票を呼びかけようというのです。

岸本さんが店作りで大切にするのが、地域の人にとっては当たり前になっているような地元独自の魅力を改めて引き出しながら、それを今までにないタッチで表現をすること。
中でも毎回話題を呼ぶのが、お店の看板です。

北海道でプロデュースをした店舗 広大な小麦の産地であることを押し出しています

“楽しい違和感” “クセになるユーモア” を感じて、ついお店に足を運ぶと美味しいパンが待ち構えており、気づけば何度も通ってしまうという戦略です。

そのノウハウを選挙にも応用して、投票所にも人を集めようと考えたのがコミパロエンジョイ動画。
実は綿密に計算されていたねらい・・・。すごく腑に落ちましたし、今まで聞いたこともない投票啓発のアイデアです。
不思議な発言などと言って本当に申し訳ありませんでした。

投票率アップに挑む舞台は5月に行われた千葉県・野田市議会議員選挙。
ではどんな動画を作るのでしょうか?

動画のコンセプトを考える岸本さん

岸本さんがひらめいたのが・・・「投票所への小さな旅」。
自宅から投票所までの、地元の人にとっては見慣れた道のり。しかしそこには普段あまり意識しない地域の魅力がたくさんあり、投票に行くことで地元の良さを再発見できるというコンセプト。
そして、ただ投票を呼びかけるのではなく、住民の心の中に宿る地元愛に訴えかけることで、より投票に行こうと思うのでは、というねらいです。

岸本さんは野田市の名産品である醤油を作る工場、自然豊かな河川沿い、地元の憩いの場である公園など、野田市の魅力的な場所を動画に盛り込むことにしました。

さらに、投票所への旅をする市民役として、現役のプロレスラーに出演を依頼。何気ない風景とのミスマッチを利用して “クセになるユーモア” の要素も加えます。

投票所までの道のりで有権者が突然踊り出します

スーツで踊る強面の市民、どこか耳に残るメロディー・・・
岸本監督作「投票所への小さな旅」はSNSで話題になりました。

井上

すごいコミカルでやわらかい感じで、これ地元の自分たちのための選挙なんだって思わせてくれて、とてもいいと思いました。

中山

さあ、気になる結果なんですけれども。今回の動画を宣伝するチラシを配布した地域は、前回の選挙に比べて5.53ポイント「低下」しました。

村上

え~!

野田

そもそも全体的に投票率低下の傾向ということですね。

中山

そうなんですよね。

村上

それはあるとしてもね、なんでだ~。

岸本

1ミリ進めたかったですね。

音楽やSNSで投票日を “リマインド” しよう

投票率を上げるのは本当に難しい・・・。でも1ミリーガーは簡単に諦めません。
ここからは、岸本さんの「投票所への小さな旅」のアイデアをみんなでブラッシュアップしていきます。

森祐介さん(茨城県つくば市)

毎回選挙のたびに耳に残る同じ音楽が流れてくるのはどうでしょう。選挙は忘れていたけれども「今回もこの音楽きたな」って思ってもらえると定着していくかなと。

安齋

駅とか、あとテレビとかついてる店ってあるじゃないですか。そういうところでも流して、街なかで聞こえてくるみたいにするとか。

高木

歌ほんまに最高でした(笑)それも言いたかったんですけど、例えば動画を流すだけじゃなくて、見た人のツイッターに「きょう、投票日ですよ」っていうリマインダーをするだけでちょっと投票率が上がるのかなとかは思いましたね。

村上

なるほど!

松山

すごくいいアイデアですね。いいねボタンを押すと、投票日の前日とかにリマインダーが届くような仕組み。使うにはいろんな条件があるんですけど、そういった機能もあります。

SNSの動画に “いいね” を押した人に、投票日が近いことを知らせるというアイデア。動画を入口に実際の投票行動をあと押し。
このアイデアに、各地の選挙管理委員会の人たちが興味を示しました!

森田賢さん(沖縄県選挙管理委員会)

動画を流してから実際の投票行動につなげるまでに少し壁があると思ってましたので、リマインドはすごくヒントだと思いました。

片岡敬視さん(徳島県選挙管理委員会)

リマインドはものすごく投票率にはね返ってきそうな感じがして、ぜひ今後もアイデアやお力添えいただけると非常にありがたいです。

“明日は投票日です” “お忘れなく!” 「スマホで通知」で投票率をあげよう

1ミリーガーの白熱議論から生まれたアイデアがあなたのスマホにも?

遠井

私は選管として見ていて、これは使えるアイデアだなと。素晴らしいですね、ぜひ港区のためにも作曲してください(笑)

岸本

ありがとうございます。

一方で、こうした動画を活用するにあたっては、別の心配も・・・。

中山

動画を作るとなると、多少お金もかかるかと思うんですが。

齋藤智美さん(レディーフォー)

クラウドファンディングであればネット上で資金を調達する仕組みなので、自治体さんや選管さんでもしお金が必要であれば、ぜひお声がけください!

野田

素晴らしいですね。誰かが提案して「じゃ、これどうですか」ってどんどんラリーになって、もう実現しそうじゃないですか。すげぇなと思いましたね。言ってるだけで全然実現しないことって多いと思うんですけども。

投票で地元の魅力を再発見 「投票所への小さな旅」拡大中!

岸本さんのアイデアに触発された1ミリーガーの動きが、東京都港区や横浜市でも?

ギャル・あおちゃんぺさんのアイデア「選挙×プリ」?

最後に投票率アップに挑んだのは、あおちゃんぺさん率いるギャル5人組!
雑誌やテレビ、SNSなどで国内外にギャル文化を発信しています。

左から、るなこんがさん、まーちりんさん、あおちゃんぺさん、まみぴいさん、めちょろさん

なぜ投票率が上がらないのか?
自分たちの世代が行きたいと思えるような選挙になっていないと考えたあおちゃんぺさんたち。
渋谷のカラオケルームに集まり、どうしたら選挙や政治を “じぶんごと” として捉えられるのか、話し合いました。

うちらが行きたい「選挙」って?

ギャルたちのアイデア出し 詳しくは?

まーちりん

私思ったのは、ギャルだったらエモいもの好きだから、超昔のプリ機撮れるとか。

るなこんが

ご当地プリクラみたいな。

あおちゃんぺ

そうそう、ご当地のボロボロプリ機、よく撮ってたじゃん。

まみぴい

あー!選挙プリクラ!

話し合いの結果決まったのは、選挙期間中に街なかにプリントシール機を設置し、撮影した人にオリジナルのプロフィール帳を見てもらおうという作戦。
名付けて「せん★プリ」プロジェクト!

“選挙に行こう!” と呼びかけるのではなく、プリントシールを入り口にすることで選挙を楽しいイベントに。そして、撮影を楽しんだあとに、候補者の人となりやわかりやすい政策がまとめられたプロフィール帳を見てもらうことで、候補者や選挙を身近なものに感じ、 “この人にわたしの街を任せたい” という気持ちが生まれるのではないかというねらいです。

小島勇人さん(選挙制度実務研究会代表理事)による注意点は、候補者には同じ質問をするなど、平等に扱うこと。特定の候補者を応援するものではなく、あくまでも投票を呼びかけるものであると明記することです。

あおちゃんぺさんたちが挑んだのは、2人の候補者が出馬した、5月29日の新潟県知事選挙。選挙の日を楽しい思い出に残すプリントシールと候補者に人となりがわかる質問に答えてもらうプロフィール帳を作成しました。

ギャル考案 新潟県知事選 限定オリジナルフレーム
ギャル考案プロフィール帳 候補者を身近に感じる質問を詰め込みました

さらに、候補者のことをもっと知りたいと思うようになったあおちゃんぺさんたちは、候補者が掲げる具体的な公約、マニフェストに注目。難しそうでとっつきにくいマニフェストをわかりやすくギャルの視点でまとめてみることにしました。
早稲田大学マニフェスト研究所の青木佑一さんに手伝ってもらいながら、“自分の生活と関わりがある” と感じるテーマを選んで、候補者のマニフェストを読み解きました。

注目したテーマは、「防犯」と「子育て」。そのテーマに対して、どのような政策が示されているのかを見ていき、身近な言葉でわかりやすくまとめて候補者別に比較します。さらに、自分たちの要望も「ギャルのひと言」として書き加えました。

準備が整い、いよいよ実験の日。投票日の前日と当日の2日間、新潟市内のバスセンターの2階にプリントシール機を設置し、撮影してくれた人にプロフィール帳とギャル的注目マニフェストを見てもらいました。

プリントシールという言葉にひかれ、バスの利用者や買い物にやってきた中高生グループやカップル、家族連れなどが次々と訪れます。撮影者数は2日間で延べ150人に!

「せん★プリ」で投票をあと押し 家族で楽しめるかがカギ!

井上

プロフ、めちゃめちゃいいなって思いました。

村上

昔やってた?

井上

やってました。すごいエモい気持ちになりましたし、これを実際に取り入れる候補者も出てくるんじゃないかなってちょっと思って。私、選挙期間中に集めたビラとかも全部ファイリングしてるんですけど(笑)。結構個性あるんですよ。形も丸くしたりとか、名刺型にしてQRコードをつけるとかいろんなものがあるんですけど、プロフィールタイプも出てくるんじゃないかなって。

まーちりん

日本全国の候補者でつくって、コレクションみたいにしたら楽しくなりそう。

村上

確かにね。

あおちゃんぺ

集めるのもプロフ帳の醍醐味だもんね。

中山

気になる結果なんですが、まず新潟県全体の投票率。前回の県知事選に比べておよそ8.61ポイント「低下」しました。

村上

全低下ですか・・・。

あおちゃんぺ

あ~・・・。

中山

ただし!これで終わりません。

「せん★プリ」には大きな成果もありました。あおちゃんぺさんたちが作ったプロフィールなどを見た人の投票率は56.3%。見なかった人に比べると20ポイント以上も高かったのです。

調査を監修した大阪大学の佐々木周作さんによると、このアイデアは二段階になっている点が大きな特徴。プリントシールを撮ったことで選挙への関心が強まり、さらに候補者の人となりやマニフェストを見たことで、選挙に行ってみようという気持ちをあと押しした可能性があるということです。

今後もテストを重ねながらせんプリの可能性を追求していく価値はあると佐々木さんは太鼓判を押しました!

村上

すごいじゃん!

あお

1ミリどころではない!これは大成功だ。

まーちりん

すご~い!

村上

すごいデータもとれちゃってる。

野田

ギャル省いたら、やってること一番まともよ(笑)。

あお

ギャルじゃなきゃ思いつかなかったアイデア!

山中礼二さん(KIBOW社会投資ファンド)

このアプローチはほんとにすごいですね。例えば親子ですごいかわいく撮れるようなプリのフレームを投入すれば、もっと子育て世代の人に投票にしてもらいたいと思う地域にはいいんじゃないかなと思いました。

長坂剛さん(エーテンラボ)

家族で行きたくなるようなプリクラがあって、子どもはまだ投票できないけども投票所に行くっていうのを小さいころから習慣化していくと、選挙権持ったとき自然に行きやすい。選挙を家族で楽しめるっていうのは、この1ミリ進めるために結構大切なことなんじゃないかな。

石井

実際調査で、子どものころに親御さんと一緒に投票に行った経験のある人と全くない人でいうと、投票権持ってからの投票率が1.6倍ぐらい違うんです。

村上

突き詰めると、そこになってくるんですね。

中山

短期的には1ミリでも、何十年後には何十センチになってる。

あおちゃんぺ

もう何キロ革命ですよ(笑)。見えないところまでいっちゃいます。

「せん★プリ」に大盛り上がりの1ミリーガーたち!
最後に、今後の選挙で実際に取り入れるアイデアはあったか?「選挙もちつき」「投票所への旅」「せん★プリ」の札を用意。一斉に上げてもらいました。

村上

それではお願いします! 

中山

え~!いっぱい挙がってますよ。

中西

私たちも店舗があったりとかいろんなスペースがあるので、「選挙もちつき」や「せん★プリ」をできたらいいな。その風景が通りかかった投票に行かない人の目にもついたりしてほしい。

楊田

練馬区の区役所ってプリ機が置けそうなすごく広い場所があるので。ぜひ高校生のアイデアも交えて区役所とかに置けたらいいなと。

石井(CCCマーケティング)

渋谷にTSUTAYAがありますよね。あそこの2階のスペースを使って、参院選向けに若者向けの啓発のスポットをつくろうと企画してるんです。もしかしたらいけるかも。

村上

マジですか!すごい決まってくるじゃん。

あおちゃんぺ

うれしい!てか渋谷は、もううちらのね、縄張り(笑)。

石井

お邪魔してすいません(笑)。

あおちゃんぺ

うれぴー(笑)。

村上

すごい番組だな。参院選にもしかしたら間に合うかもしれない。

政治を「じぶんごと」にするには? 投票率1ミリアップ作戦!

ギャルのアイデアすごいと思ったあなた! 1ミリ変えてみない??

今回のプロジェクトに参加してくれた1ミリーガーの皆さん。そして、テレビ番組をご覧下さった視聴者のみなさん、大勢の方々が、放送後も、アイデアの実現に向けて動いています。
続々と広がるアクションについて、詳しくは以下のリンクからご覧ください!

みんなのコメント(1件)

提言
毛玉軍団の下僕
50代 女性
2022年7月9日
投票証明書をもらって投票割の店舗を増やし、皆が笑顔になり、投票率も上がり地域活性化も。