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搾乳を話そう【インスタ画像でわかりやすく解説】

産後、職場復帰した女性たちが人知れず悩んでいるのが「搾乳」の問題です。

落ち着いて搾乳できる場所がなく、体調を崩してしまうことも…

担当したのは、2022年育休から復職したディレクターです(2人の男の子ママ!)

みんなで少しずつでも搾乳のことを、「こっそり」ではなく「にっこり」話せる社会になっていったらと感じました。

誰もが不安なく働けるために、一緒に考えてみませんか?

(NHK「あさイチ」より)

※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。

職場で搾乳 悩んでいませんか?

ゆみこさんのケース(医療関係の仕事に復帰)。
育児休業中は1日8回授乳。復帰後は朝と夜の4回に。仕事中、母乳がたまりすぎると痛みを感じるので搾乳が必要です。人知れず抱える悩みは…搾乳する場所がトイレしかない!

ゆみこさん

(ほかに選択肢がない…。短時間勤務で遠くまで行く余裕もない。次の方が待っていないかな。おかしいと思われないかな)

絞った母乳は毎日捨てることに。子どものために保存して持ち帰ることもできますが、トイレは衛生的ではありません。

復帰から2週間後。ゆみこさんは乳腺炎になってしまいました。

ゆみこさん

「急に39度を超える高熱が出て寒気がして。もうろうとするし、胸が真っ赤でゴリゴリに」

職場での搾乳。他にもこんな声が。(取材・番組に寄せられた声より)

「仕事中に搾乳できずに我慢したら、服に母乳がしみだして困りました」

「トイレで電動搾乳機を使っていたら『変な音がしてうるさい』と苦情に」

「会議室で搾乳していたら、他の人が入ってきてお互いに気まずい…」

「男性が多い職場で、搾乳のことを言い出せなかった」

「昼食はダッシュで食べて、トイレで汗だくになりながら必死で搾乳」

「胸の痛みと、母乳を捨てるモヤモヤで、トイレで一人泣きながら搾乳してた」

母乳配送サービスまで! アメリカの先進事例

アメリカでは、
・国として産休・育休制度がないため、産後すぐに職場復帰する人が多い
・企業がトイレ以外の場所に搾乳室を設置することを義務づける法律
・産後に搾乳しながら働くことは一般的に

あるエネルギー会社では快適に搾乳するための工夫が。オンラインで予約できる搾乳室には、高性能の搾乳器や母乳を持ち帰れるよう冷蔵庫を設置。

驚きの搾乳支援サービスも!出張時の母乳配送サービスは、出張先で搾乳した母乳を温度管理しながら自宅まで届けてくれます。

最先端の搾乳お助けグッズも。専用の下着の中に入れて胸に当てて電源を入れると、手で支えなくても搾乳できます。職場でも移動中でも、どこでも搾乳できるアイテムです。

企業の福利厚生担当者

「スキルのある女性が、復帰したいのに『職場に搾乳環境がないこと』を理由に退職してしまったら大きな損失です。優秀な人が働き続けられるようにすることの方が、よほどメリットがあります」

産後、仕事に復帰した女性が職場で搾乳することが当たり前になっているアメリカ。
「母乳宅配サービス」や「ウエアラブル搾乳器」など、驚きの取り組みが進んでいました。
ILO(国際労働機関)は各国に職場で搾乳する環境を整えるなどルールを作るように求めていますが、日本にはそのような法律がありません。

2022年10月の衆議院厚生労働委員会では、職場の搾乳環境について、加藤厚生労働大臣が「ニーズの把握に努めていきたい」と述べました。日本でも、少しずつ環境整備が進んで、誰もが働きやすい社会になってほしいですね。

平野ノラさん 搾乳を語る

搾乳しながら働いている平野ノラさん。
ロケバスで搾乳するときは仕事仲間に、オープンに搾乳の話をするように心がけているそうです。

「搾乳するんだよ~」「搾乳器ってこんな形、こんな音がするんだよ~」
カジュアルに搾乳の話を周囲にしてみると、意外と興味を持って聞いてくれるとか。
「身近に搾乳をしている女でいたい」と話す平野さん。特別なことではなく、普通のこととして搾乳の話をしていこうと考えているそうです。

インスタグラムでも画像を公開中

インスタグラム「地球のミライ」では、環境問題や気候変動のほかSDGsの達成に向け、いま課題になっていることを写真やグラフィックで紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
インスタグラム「地球のミライ」※NHKサイトを離れます

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