雲南市に子ども向け“デジタル体験”施設が誕生!
- 2024年04月26日
キャスターの石原菜月です。
最新のデジタル機器やソフトを子どもたちが気軽に使える施設が4月9日に雲南市にオープン!
いったいどんな場所なのか取材してきました。
どんなデジタル機器があるの?施設の中を覗いてみた
中に入ると熱心にパソコンに向き合う小学生の姿が!
何をしているのか聞いてみると…
戦闘系のゲームを制作中!
キャラクターの強さの設定など自分好みにプログラミングしていました。
さらに…
実際に見えている映像とCGを組み合わせたシューティングゲームもできます。
他にも、ドローンやプロのアーティストも使っている作曲ができるソフトなど10種類以上のデジタル機材があり、子どもたちは興味を持ったものを自由に体験できます。
10歳から18歳であれば誰でも無料で利用できます。
体験した子どもたちは?
ハイスペック(高性能な)パソコンだからプログラミングなどもスムーズにいった。ドローンも自分が持っているよりも画質がきれいで臨場感があった。僕がやりたいことがすべて詰まっている“理想の空間“です。
平日に行ける“少し変わった場所”だと思っている。
けれど“すごくいい場所”!
開設には”デジタル格差”をなくす狙いが
この施設を手がけたのは、雲南市でプログラミング教室などを運営している杉村卓哉(すぎむら・たくや)さん。
施設を作った理由を聞きました。
ピコテラス代表 杉村卓哉さん
「地方と都市のテクノロジーの格差がある。都市部はプログラミング教室やこのような拠点は英語教室のようにたくさんあるが、中山間地域に行けば行くほどテクノロジーに触れる機会は減ってくる。地方と都市の体験格差を減らしたいと思い始めました。」
地元のクリエイターが子どもたちをサポート
ITやデジタルというと、専門的な知識も必要になりますが、ここでは子どもたち以外に、プログラミングやイラストなど各分野の専門知識を持った 地元のクリエイターが子どもたちをサポート。すぐに正解は教えず、自分で答えを導くためのアドバイスをしていました。
3Dプリンターで「〇〇」を作ってみた!
数ある機材の中でも人気を集めていたのが、立体物を作り出すことができる3Dプリンター。
私も挑戦してみました!
まず、パソコンでデザインを作ります。
苦戦しながらもなんとかデザインが完成!
デザインができたらデータを3Dプリンターに転送します。すると…
完成!「しまねっとNEWS610」とNHK松江放送局のキャラクター「しじみまる」の形をデザインしました。できのほどはいかがでしょうか…!
自分でデザインしたものが形になるのは達成感がありますね!
形になると次何やろうかとかまたいろんなアイデアが浮かぶし、
どうしてもインプットだけだとそこで終わってしまうんですけれども、
デジタルの良さは何度失敗しても大丈夫なところなので、
どんどんアウトプットしてまた次のステップ進んでほしいです。
なぜ無料で利用できるのか
この事業は、「休眠預金等活用法」という国の制度を利用しています。
これは、10 年以上使われていない預金などを社会課題の解決などに活用しようという仕組みで、これまで子育てや防災事業など様々な分野が採択されています。その一つとして、デジタル格差をなくそうという雲南市の取り組みが、中国地方で初めて選ばれました。
雲南市から期待の声も!
雲南市教育委員会 松島貴紀さん
「本当はデジタルに触れられるといいと思っているが、なかなか学校の授業の中では整備できていなかったり、みんなが体験できなかったりすることがあると思います。ここで最先端のデジタルに触れながらいろいろなことを身につけてほしい」。
ピコテラス代表 杉村卓哉さん
「雲南市をデジタルに力を入れている町にしていきたいですし、子どもたちにはテクノロジーを早い段階で知ってもらって、就職の1つの選択肢として幅広いキャリア選択をしてほしいなと思っています。子どもたちにもっともっと光が当たって子どもたちがもっとチャレンジとか雲南市を引っ張っていってくれるとうれしいです。」