あなたもできる!「映像を作るコツ」02~「テクネ映像の教室」ストップモーション×TYMOTE~
2023年10月12日(木)
10月12日(木)にも放送した「テクネ映像の教室」。
この「まなびノート」では、番組ディレクターが取材を通じて知った「映像を作るコツ」を発信します。
「テクネ映像の教室」の<テクネトライ>というコーナーは、第一線のクリエーターたちに「〈お題〉の技法で実際に映像を制作してもらう」もの。
クリエーターたちが普段映像を制作する際には「この音楽の世界観を表す映像」とか「この商品の良さを伝える映像」が大半で、「この技法の映像」という依頼を受けることはまずなく、
番組に参加したクリエーターたちは、その依頼が新鮮だと引き受けてくれ、
普段とは違う七転八倒しながらチャーミングな映像を作ってくれましたそうです。
番組のディレクター織田聡さんが綴ってくれた「映像を作るコツ。あなたもできるかも!?
「テクネ 映像の教室」ストップモーション×TYMOTE「MEMENTO MORI」
技法「ストップモーション」の映像制作にチャレンジしたのは、
クリエイティブスタジオ TYMOTEのみなさん
2008年設立のクリエイティブスタジオで、グラフィック・映像・音楽・WEB・プログラミングと、メンバーそれぞれの特性をクロスしながら媒体を問わず制作発表していました。
みなさん得意分野を持ち寄って素晴らしい作品を作り続けていたTYMOTE。
とはいえストップモーションを使って映像作品を作ることに慣れているわけではありませんでした。
そこで彼らが考えた方法とは・・・
〈1〉登場する立体物モチーフを得意なグラフィックデザイン的手法で作る
メンバーには複雑な動きを表現できるような人形を作ったり、粘土を生きているように動かすコマドリアニメーションの経験はありませんでした。
そこで、〈登場するモチーフは1コマずつポーズの違う人物をイラストに描く〉
〈それを紙人形にして1コマごとに取り替えながら撮影をする〉というアイデアで
ストップモーションのアニメーションを作っていきました。
〈2〉大きなセットを作ることは難しい。そこで、背景を絵に描いてその絵を動かす
3Dソフトを使って描いたイラストをプリントアウト
背景の壁3面に1コマごとに張り替えることで、動く背景アニメーションを作成。
ストップモーションの技術や経験はなくても、自分たちの得意なグラフィックデザインや
3Dデザインのアイデアを組み合わせ
自分たちのアトリエに作った小さな撮影セットから、見事な奥行きのある
不思議な世界観のストップモーション作品「Memento Mori」
が完成しました。
撮影が行われたのは2012年の2月でしたから、もう10年以上前になります。
作品に関わった皆さんは、現在はそれぞれの場所で大活躍しています。
CEKAI 、Goo choki par、MURAIMURA、MULTRA、Yang02
検索してみると皆さんも目にしたことがある作品がたくさんあるはずです。
そんな第一線で活躍するクリエイターの方々にも、「初めて」の瞬間があるのです。
皆さんすばらしかったのは、やったことがないことにも工夫とアイデアで試行錯誤を
繰り返しながら、楽しんで手を動かしている姿でした。
自分が好きなもの、得意なことからヒントを得て映像って作れてしまうものなんじゃないかなと思います。
このメイキング動画を見て、皆さんも「自分にもできるんじゃないか?」
なんて思ってもらえたら嬉しいですね。