ことば塾「甲子園の応援」吉岡アナ

アルプススタンドの名付け親は？ブラスバンドと吹奏楽の違いは？

今回のテーマ「甲子園の応援」

ことしの夏の甲子園は
慶応高校107年ぶりの優勝で幕を閉じました。
応援に制限がない久しぶりの大会。
選手を後押しする迫力が戻ってきましたね！
ということで甲子園の応援に関することば塾です。

応援が繰り広げられる舞台。
「アルプススタンド」という呼び方は
この人物が広めました。

「芸術は爆発だ」という言葉を残した岡本太郎の父。
画家で漫画家の岡本一平です。
阪神甲子園球場ができた当時は西スタンド、東スタンド
という名称でしたが
こんな経緯で「アルプススタンド」の名が
浸透していきました。

・1929年、西スタンド・東スタンドが増設
　→高くそびえ立ったスタンドに
・岡本親子観戦
・白い服を着た人がたくさん座るスタンド

まるでアルプスみたいだね

それはおもしろい。もらったぞ

当時の新聞に「甲子園球場報告」を書いていた一平。
その記事がこちらです。

左側の記事にはこう書かれています。

ソノスタンドハ
マタ素敵ニ高ク見エル、
アルプススタンドダ、
上ノ方ニハ萬年雪ガアリサウダ

この記事をきっかけに「アルプススタンド」の呼び名が広まっていったと言われています。
芸術家親子で生み出された表現だったんですね！

この違いは使う楽器の違いです。

「ブラス」は金管楽器の主な材料である金属の「しんちゅう」を意味します。

クラリネットなどの木管楽器が加わると吹奏楽と呼ぶのが正しいんです。

ちなみに、ことしの熊本代表・東海大熊本星翔高校の
応援は「吹奏楽」だったそうですよ！

皆さんのことばに関する疑問や質問をお待ちしています。
NHKのHPやFAX(096-311-5376)などでお寄せください。