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高知のご当地パン 「ぼうしパン」 に魅せられて

  • 2024年02月07日

 

高知のご当地パンの代表「ぼうしパン」。帽子の形をした甘いパンで、長年にわたって地域の人たちに親しまれています。その魅力を全国に発信しようと活動する大学生たちがいます。若者が夢中になるその魅力を紹介します。(高知放送局キャスター 矢島夏)

高知の「ぼうしパン」とは?

その名の通り、帽子の形をした「ぼうしパン」。
真ん中の頭の部分はふわふわとやわらかいパンで、周りのつばの部分はサクサクとした甘いカステラ生地になっています。

高知で親しまれてきた「ぼうしパン」は、昭和30年頃、高知市の老舗でメロンパンを作っていた時の失敗がきっかけだったとされています。ビスケット生地をかけ忘れてしまい、代わりにカステラの生地をかけて焼いたところ、生地がパンのまわりに広がって帽子のつばのように焼き上がったんだそうです。

現在では県内のほとんどの店でオリジナルのぼうしパンが作られ、子どもから大人までみんなに愛されています。
頭の部分がクロワッサン生地のものや・・・

頭の部分にクリームやあんこが入ったものも。

ぼうしパンを広める学生たち

そんな高知のぼうしパンに魅せられた大学生たちがいます。

中村さん(左)・中元さん(中央)・藤原さん(右)

グループの名前は「ぼうしパンこねクション」。ぼうしパンを知らない全国の人に向けてその魅力を発信していきたいと、高知大学の学生を中心におよそ2年前に結成されました。

主な活動はSNSへの投稿とイベントの企画です。

SNSの投稿

SNSでは高知県内でぼうしパンを販売している店の情報を発信。パンの特徴も紹介しています。

5つの店のぼうしパンを用意したイベント

また、県内各地の店のぼうしパンを集めたイベントや、ぼうしパンを使ったオリジナルメニューの開発なども行っています。

アイスをパンではさんだオリジナルメニュー
写真映えするように見た目にこだわったそうです
ポテトサラダをはさんで新感覚のおかずパンに

シンプルだからこそさまざまアレンジができ、お店ごとに味の違いを楽しめることが魅力なんだそうです。

代表にインタビュー!

「ぼうしパンこねクション」代表 中元詩織さん
矢島

いつからこのグループで活動していますか?

中元さん

大学2年生の時から所属しています。もともとマーケティングに興味があり、ご当地パンのPR活動がおもしろそうと思ったのがきっかけです。

矢島

やりがいを感じるのはどんな時ですか?

中元さん

イベントに来てくれた人から「久しぶりにぼうしパンを食べました」とか「高知に長く住んでいたけど、初めて食べました」という声を実際に聞いた時です。ぼうしパンを広められている実感が湧きます!

矢島

お気に入りのぼうしパンはありますか?

中元さん

一般的なぼうしパンよりもケーキっぽく、甘味が強いパンが好きです。

パンで人とつながりたい

2月10日(土)と11日(日)には高知市で県内各店のぼうしパンを集めたイベントを開く予定です。

「パン1つで人と人とのコネクションが生まれることを願っています」と話す大学生たち。おいしいものを通じて人がつながることも高知のご当地パンの魅力なんですね。

  • 矢島夏

    高知放送局 キャスター

    矢島夏

    今回の取材で、チョコチップやあんこが入っているぼうしパンの存在を知りました。バラエティに富んでいて、ハマってしまいそうです!

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