小さく産まれた赤ちゃんに 高知県の新たな手帳
- 2023年02月14日
早産などで小さく産まれた赤ちゃん。
心細く感じる家族のため、高知県が新たな手帳を作りました。
その中身とは。
(高知放送局 記者 奥村敬子)
家族に寄り添いたい
新たな手帳の名前は「こうちリトルベビーハンドブック」。
2500グラム未満で産まれた赤ちゃん、「低出生体重児」の家族に向けて作られたものです。
低出生体重児の家族に寄り添おうと、高知県が県内の医療機関や助産師などと協力して作成しました。
小さい子どもの記録を
高知県内ではおととし(令和3年)出生した4090人の赤ちゃんのうち、1割に当たる412人が2500グラム未満の低出生体重児でした。
現在、交付されている母子手帳は体重を1キロ以上からしか記録できませんが、この手帳は1キロ未満にも対応していて、それぞれの赤ちゃんのペースに合わせて発達を記録することができます。
その中身は
家族の不安を取り除こうと、手帳にはさまざまな情報が載っています。
小さく産まれた赤ちゃんの発達の特徴についての疑問と答えのほか、低体重の赤ちゃんを育てた親からのメッセージなどです。
高知県子育て支援課
「初めは心細く感じると思うが、小さく生まれた子どもやその保護者からのメッセージも掲載している。お子さんの成長に合わせて記録できるので、ぜひ活用してほしい」
高知県はこの手帳を県内の医療機関や自治体を通じて2月中旬から対象の保護者に配布するほか、県のホームページでも内容を公開しています。
気になる方はぜひお手に取ってみてください。