ページの本文へ

NHK金沢・石川WEBノート

  1. NHK金沢
  2. 金沢・石川WEBノート
  3. ふぐの子は毒があるのになぜ食べられるのか 石川県白山市美川

ふぐの子は毒があるのになぜ食べられるのか 石川県白山市美川

  • 2023年10月11日

キャスターの川野優里亜です!

白山市美川地区の特産品「ふぐの子ぬか漬け」について教えていただきました!

白山市にある創業190年あまりの水産加工会社を訪ねました。

石川を代表する珍味の1つ「ふぐの子ぬか漬け」
元々ある毒をどうやって抜いて、食べられるようにしているんでしょうか。

まず、見せていただいたのは、1週間前に塩漬けされたもの。

ごまふぐの卵巣を30%の塩で漬ける

ごまふぐの卵巣を1年間、30%の塩で漬けていきます。
塩が浸透圧で、ふぐの卵巣の水分や毒素を抜いていくんです。発酵菌が中に入って、毒は1年後には1/10になるんです!

そのあと、ぬかとこうじをまぶして、木桶に詰めます。これを熟成庫に入れて寝かせます。

熟成庫で寝かせる

ここで、2年以上発酵させ、2年~3年経つと、なんと!無毒になっているんだそうです。

さらに、いわしの魚醤(ぎょしょう)「いしる」を木桶の上から加えてうまみを引き上げていきます。

この作り方は昔から変わりません。毒が消えるメカニズムがまだ解明されていないこともあり、昔からの作り方を守っているんです。

今回はこの「ふぐの子ぬか漬け」を米田シェフがイタリアンに大変身!
香ばしい香りとうまみがたっぷりの贅沢ふぐの親子リゾットです!

ふぐの子ぬか漬けの生産者「あら与」の荒木さん

私はもともと発酵食品は好きなのですが、ふぐの子は味が濃くて大好きになりました!

ふぐの子はいろんな料理に使えるうま味がありますので、パスタやポテトサラダに入れたり、いろいろアレンジしてみてください!

  • 川野優里亜

    NHK金沢 キャスター

    川野優里亜

    出身地 石川県金沢市
    今年で2年目になります。「石川県で最も地域の方と心の距離が近いアナウンサー」を目指します!
    能登から加賀まで、ステキな魅力を自ら探して、みなさんの“声”を届けます!

ページトップに戻る