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ウニ“じゃない時期”が面白い!? 積丹町に暮らした1か月

  • 2024年4月25日

こんにちは! NHK札幌局ディレクターの飯塚瞳です。今回、私は後志の積丹町に1か月滞在し、地域の魅力を探していきたいと思います。積丹と言えばやっぱり「ウニ」ですよね。楽しみだな~。 

はじめまして! 積丹町の温泉施設で働いている細川菜々子です。みんなには「なーこ」と呼ばれています。ところで飯塚さん、ウニの季節はまだですよ!

そうなんですか!

ウニ漁の最盛期は6月から8月の3か月。飯塚さんの滞在する4月はまだ漁の解禁前なんです……。でも安心してください! ウニの時期じゃないからこそ、素顔の積丹が見てもらえるチャンスです。オフシーズンの積丹にはとっても素敵な時間が流れていますよ!

たしかに、観光地に暮らす方がどんな生活をしているのか、全然知らないかも……。さっそく行ってみましょう!

想像を超える豊かな過ごし方に驚きました! 年齢を問わず参加できる趣味のコミュニティが町にあったり、若者と高齢者が一緒に町民の困りごとを解決していたり……オフシーズンだからこそ、町の人が集まる余白があり、町の魅力に磨きをかけられるんですね。ところで、なーこさん! その美味しそうなものは、もしや……!

見つかっちゃいましたか! 実は、積丹町でウニ“じゃない時期”の新名物が生まれたんです。とっても甘くて、酸味もしっかりあって、しかもですよ……年に一度のイチゴ狩り体験では、子ども料金が500円なんです。普段は1パック850円のイチゴをどうしてこんな破格で提供しているのか、その理由をぜひ農家さんに聞きに行ってみてください!

イチゴのおいしさに思わずこんな顔に……! 取材中、池田さんご夫婦にはご自宅に招いていただくなど、とても気遣っていただいたんです。ハードな滞在中の、心の支えでした。そんな池田さんご夫婦の優しさと、イチゴづくりに対する温かい思いを放送で伝えられて本当によかったです。ちなみに池田さんのイチゴを使ったお酒が町内の居酒屋でいただけるとのことで、行ってきました。かわいらしいピンク色のお酒、おいしくいただきました!

飯塚さん、積丹にはおいしいものがまだまだありますよ! 私が働く温泉施設の近くによく行くご飯屋さんがあるんですが、そこでは旬の魚を使った定食を日替わりで出しています。そこの店主に会ってもらえたら、積丹の海の豊かさを実感してもらえるはずです。まずは海沿いの「浜西河」というバス停まで行ってみてください!

積丹の海の恵みに圧倒されました! 特に、甘海老の頭でつくるビスクや昆布養殖の際に偶然見つかったスーパーフード“ダルス”、海洋プラスチックのジュエリーなど、廃棄するはずのものを生まれ変わらせている姿が印象的でした。私も感化されて海洋プラスチックのキーホルダーを作ったんです。前回ご紹介したイチゴ農家の池田さんご家族をイメージして、イチゴの4人家族を作りました! なーこさん、どうでしょう?

上手にできましたね! ウニ“じゃない時期”に来てもらったからこそ、この町の良さを改めて気づくことができた1か月でした。みなさんぜひ、オフシーズンの積丹にも遊びに来てくださいね!

滞在後記

1か月の滞在を終えて、正直帰るのが寂しいです!
「なんでこんな時期に……積丹は夏がいいのに」という言葉に、不安を感じていた1週目。
話してみると、みなさんオフシーズンの魅力発掘に苦戦しながらも、この町をどうにかしたい!という熱い思いが溢れていました。都心での暮らしが長く、自分が育ってきた町について深く考えることがなかった私にとって、その熱い思いと団結力に驚きました。お年寄りも若者もパワフル!  いつだって、未来の話を楽しそうに話してくれました。そして、カメラ1つでやってきた私に、どこまでも優しくしてくれた町のみなさん。長く滞在することで、放送へのリアクションが直接もらえ、ディレクターとしてプレッシャーも喜びもたくさん浴びた1か月でした。またここに戻ってきたいと思うファミリー、カフェ、居酒屋などたくさんできたので、プライベートでも積丹に来たいと思います。
最後は1か月間、一緒に番組をプロデュースしてくれた、なーこさんと! ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

お役立ち情報

今回ディレクターが訪れた場所

(本記事は2024年4月放送のローカルフレンズ滞在記 積丹編をまとめた完全保存版です)

2024年4月25日 ローカルフレンズ滞在記 制作班

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