ミサイル発射に伴うJアラート どう避難するか!?
- 2023年5月30日
去年秋に道南を震撼させた北朝鮮のミサイル発射。Jアラート作動後、実際に避難するなどの身を守る行動を取った人はおよそ6%にとどまることが政府の調査で分かりました。 どう避難すべきか、渡島総合振興局防災・危機管理担当主幹の國田博之さんに聞きました。
北朝鮮からミサイル発射!道南にも影響
去年10月4日の朝、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されました。このミサイルは発射から約6~7分後、青森県の上空を飛び越え日本の東の太平洋に落下。Jアラートが作動し、公共交通機関が運転を見合わせるなど、私たちの暮らしにも影響がでました。
政府の調査では、どう避難したらよいか分からなかったと答えた人が多く、このとき避難行動を取った方はたったの6%という結果でした。
そもそもJアラートとは
そもそもJアラートとはどのような仕組みで作動するのでしょうか?渡島総合振興局防災・危機管理担当の國田博之さんに解説をしてもらいました。
國田「Jアラートとは、緊急性が高い情報を、人工衛星を通じて瞬時に自治体などに送るシステムのことです。このため、Jアラートが作動すると、防災無線が鳴ったり、テレビの画面が切り替わったり、スマホに通知が来たりします。
対象となるのは防災や国民保護など幅広いのですが、弾道ミサイルで作動する場合が多いので、テレビをごらんの皆さんには「Jアラート=ミサイル情報」という印象があるかもしれません。」
弾道ミサイルが発射された時にJアラートが作動するのは、弾道ミサイルが「領土・領海に落ちてくる」または「領土・領海の上を通過するおそれがある」と判断された場合です。Jアラートが鳴った場合は直ちになるべく安全な場所に避難しなければなりません。
ミサイル発射に伴うJアラート どう避難するのか
ミサイルが発射されJアラートが作動した場合、どのような避難行動をとればよいか。國田さんに状況ごとに整理してもらいました。
・屋内、建物にいる場合
國田「窓から離れるか、窓のない部屋に移ってください。ミサイルが落ちたときの爆風や、飛んできたもので窓が割れて、けがをするおそれがあるからです。」
・屋外にいる場合
國田「近くの建物の中または地下に避難してください。学校のような頑丈な建物がおすすめですが、それ以外の建物でもよいので、とにかく屋内に逃げて自分の身を守る事が大切です。」
・近くに避難する建物がない場合
國田「橋の下や何かの物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭を守り落ちてくるものから身を守ってください。Jアラートで情報を受け取ってから数分の間に、できるだけ安全を確保するよう行動するのが重要です。」
・車の中にいた場合
國田「車の場合はガソリンなどに引火するおそれがあるので危険です。
車から出て、建物の中に避難してください。」
國田「まず、あなたの家では、どこが一番安全か?というところから考えてみましょう。」
家の中で安全な場所はどこか?私、三平も家族で話し合ってみました。
皆さんも一度Jアラートが作動したら、どこに避難をするのか。
是非シミュレーションをしてください。