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悲願の全日本選手権のタイトルへ レッドイーグルス北海道

  • 2023年12月7日

今年もこの季節がやってきました。アイスホッケーの日本一を決める全日本選手権が12月7日横浜市で開幕しました。北海道からはアジアリーグに所属するレッドイーグルス北海道、社会人チームの釧路厚生社IHC、日本製鉄室蘭アイスホッケー部、DYNAX、そして日本アイスホッケー連盟の推薦チーム、北海道ワイルズが出場します。そのなかで、並々ならぬ思いで全日本選手権の頂点を目指しているのがレッドイーグルス北海道です。前身の王子イーグルス時代に第86回大会(2018年)を制して以降、4大会続けて準決勝の壁に阻まれ続けています。チームの新指揮官と、試合のカギを握る選手たちに全日本への思いを伺ってきました。

“チームはみんなで作っていくもの” 監督として挑む初の全日本選手権 荻野 順二監督

全日本選手権国内最多の優勝回数を誇る王子イーグルスの歴史と伝統を引継ぎ、2021年にクラブチームとしてスタートをきったレッドイーグルス北海道。長く国内のアイスホッケー界を牽引し続けているチームの新たなかじ取りを託されたのは荻野順二監督です。昨季までゴールキーパーのコーチを4年間務め、5年目を迎える今季、監督としてチームを指揮することになりました。荻野さんが思い描く理想のチーム作りとは。

「チームというのは監督だけが作るのではなく、みんなで作っていくものだと思うんです。あくまで決断する権利を自分が持っているだけであって、勝つためにはいろんな力を結集しないと勝ちにはつながらない。生き生きしている職場の方が生産性は高くなるのと同じで、チームを指揮する立場としては、選手やスタッフと積極的にコミュニケーションをとりながら、みんなが思い切ってチャレンジできるような環境を作りたいと思っています」

取材に伺ったこの日、特に印象的だったのは荻野監督と選手たちの距離感。練習と練習の合間も、常にコミュニケーションをとっている姿がありました。

一発勝負の大一番へ、新指揮官は強い思いをもって挑む覚悟です。

「いい守りからいい攻めへというチームのスタイルは、昨季までチームを指揮した菅原監督が作り上げた土台がしっかりとあるので、今季はさらに細かい部分の精度を高めていきたいと思っています。こういったチームの戦い方というのは、日ごろから色々なアプローチの仕方で選手たちには伝えているので、プレッシャーがかかる一発勝負だが思い切って挑んでいきたいです」

伝統のチームのキャプテンとして攻撃を牽引 FW・中島彰吾

荻野新監督のもと、今季からチームのキャプテンを任されているのはFWの中島彰吾選手。昨季アジアリーグでは最多アシスト賞と最多ポイント賞(ゴールとアシストの合計)の2冠を果たし、日本代表でもキャプテンを務めるなど名実ともに日本を代表するFWの一人です。新キャプテンとして挑む全日本選手権については。

「キャプテンは考えることが増えますし、チームの状態なども気にしながらプレーをするのでこれまでとは立場は全く変わりますが、荻野監督が選手一人一人とコミュニケーションをとってくれて、意見を尊重してくれているので思い切ってやれています。キャプテンとして初めて挑む全日本選手権。力の差があったとしても絶対にいい勝負になるのがこの大会なので、どれだけ勢いよく試合に入れるかが大事になると思います。」

今季アジアリーグ得点ランキングトップタイ FW・高橋聖二

その中島選手とともに攻撃陣を牽引しているのが、FWの高橋聖二選手です。ルーキーイヤーから毎年活躍を続けている高橋選手は、今季リーグトップタイの14ゴールと好調です。自身の持ち味を大舞台でも発揮し、チームを優勝へ導きます。

「今季のゴールは自分の力だけではなく、同じセットで出ている選手たちの力でもありますね。いい結果につながっているのは嬉しいです。昔は全力でイケイケなプレースタイルだったが、最近は重要な局面でも焦らずに、落ち着いて相手との駆け引きが出来ていることがいい結果につながっていると思います。全日本選手権はここ何年も負けていますし、いつも通りに戦うだけではダメなので、より一層気合いを入れて、全員が120%でやらないといけない。勝たなければいけないというプレッシャーはありますが、まずは目の前の選手との勝負に集中していきたいです」

誰よりも監督を胴上げしたい気持ちが強い GK・成澤優太

現役時代はゴールキーパーとして活躍をした荻野監督が率いる今年のチームの守護神は成澤優太選手です。日本代表としても活躍する成澤選手は、今季もセーブ率が93%を超えるなど安定した守りが持ち味です。同じゴールキーパー出身の荻野監督への思いを胸にゴールを守ります。

「荻野さんにはこれまでゴーリーコーチとして、ずっとお世話になっていて、現役時代はともに戦ってきました。自分にとってはライバルでもあり、ともに戦ってきた絆というか、そういう仲なのでだれよりも荻野さんを胴上げしたいという気持ちが強いです。一発勝負は本当に難しくて、ゴールキーパーの出来が結果を左右するということをここ数年痛感している。今年はその経験をどうにか活かしたいという思いが強いです」

今大会、どんな戦いを見せてくれるのか注目です。

放送予定
アイスホッケー全日本選手権(BS)
12/9(土) 11:00~準決勝第1試合/14:30~準決勝第2試合
12/10(日) 13:30~決勝

私も準決勝の第2試合を実況する予定ですので、ぜひご覧ください。

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