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アイスホッケー 観戦&ルールガイド

  • 2023年11月14日

“氷上の格闘技”とも言われる迫力満点のスポーツ、アイスホッケー。国内のトップリーグや、大学生の試合などは北海道だけでなく、関東でも観戦をすることが出来るんです!でもルールがわからないし、見に行っても楽しめるかどうか不安という皆さん、これさえ読めば、今日からあなたも立派なアイスホッケー通です。基本的なルールから、ちょっとマニアックな情報まで紹介します!!(ちなみに、上の画像はアイスホッケーの本場、カナダのトロントにあるホッケーの殿堂。女子日本代表・スマイルジャパンのユニフォームなども展示されています。)

アイスホッケーとは

1チーム、GKを含む6人の選手がスティックを使って、パックを打ち合い、相手チームのゴールにパックを入れることで得点を競う競技です。

リンク

角の丸い長方形のリンクの大きさは、長さ60m、幅30m。
中央の赤いラインはセンターライン、その両側の青いラインはブルーラインです。このラインによって、ディフェンディングゾーン(自分たちが守るゴールがあるエリア)、ニュートラルゾーン、アタッキングゾーン(自分たちが攻めるゴールがあるエリア)の3つに分かれます。リンクの両端近くにあるラインは、ゴールラインです。


これだけ知っておけば大丈夫!!

試合時間
1ピリオド20分を3回、計60分で試合が行われます。アジアリーグのレギュラーシーズンでは、第3ピリオド終了時点で同点の場合、5分間の延長戦を行い、先に得点した方が勝者となります。延長戦でも勝敗がつかない場合、GKと1対1でショットを放つペナルティショットシュートアウトを実施。より多くのゴールを決めたチームに1点が与えられ、勝者となります。

選手交代
アイスホッケーは、1チームGK2人を含む22人がベンチに入ることができます。交代は自由で、一度退いても何度でもプレーをすることができます。体力の消耗が激しいため、選手が氷上でプレーするのは長くても40~50秒です。

得点
幅5cmのゴールラインをパックが完全に通過すると、得点が認められます。スティックだけではなく、体のどの部分が当たって入っても得点になりますが、故意に投げたり、スケートで蹴って入れたりした場合は得点にはなりません。

フェイスオフ
試合の始まりやピリオドの開始時、また、反則などで中断したプレーが再開する際に行われます。リンクにあるフェイスオフスポットで、両チームの選手一人ずつが対面した状態で、審判が投入したパックをスティックで争います。

オフサイド
相手ゴール近くでの待ち伏せができないようにするためのルール。パックより先に攻撃側の選手がアタッキングゾーンに入ると反則となり、試合が中断され、反則地点に最も近いフェイスオフスポットからのフェイスオフで試合が再開されます。

アイシング
不用意にパックをクリアできないようにするためのルール。センターライン手前から放たれたパックが誰にも触れずに、ゴールラインを越え、パックを放った側の選手よりも、相手側の選手がゴールライン(パック)に近い場合、反則となり試合が中断されます。パックを放ったチームのディフェンディングゾーンのフェイスオフスポットでのフェイスオフで試合が再開されます。

ペナルティ
相手を転ばしたり、妨害したり、乱暴な行為などを犯した選手は、オフィシャル席の両脇にあるペナルティボックスに入ります。ペナルティの度合いによって2分、5分、10分間の一時的な退場か、残りの試合時間全て退場となります。
また、ペナルティによって、氷上にいる選手が相手よりも多い状態のことをパワープレーと言い、絶好の得点チャンスです。一方、少なくなった状態のことをキルプレーと言い、最大のピンチとなります。

もう少し詳しく知りたいという方はこちらもどうぞ。

ポジション

フォワード
相手チームに向かって最前列に位置する3人の選手で、相手ゴールにパックを入れ、得点することが主な役割です。リンクの中央をプレーエリアとし、主にフェイスオフを担うのがセンター。得点力に加えて、他の2人のフォワードに得点してもらうためのアシストも求められます。センター以外の2人はウイングと呼ばれ、リンクの周縁部でプレーを行い、得点力が求められます。

ディフェンス
相手からゴールを守るポジションです。2人のうち、右側の選手はライトディフェンス、左側の選手はレフトディフェンスです。また、常に自分のゴールに背を向けてプレーをするため、前を向いたまま後ろ方向に移動するバックスケーティングの技術が求められます。

ゴールキーパー
ゴールテンダーやゴーリーと呼ばれることも。相手のシュートからゴールを守るのが役割です。ゴールネット前のペイントされた半円状のゴールクリーズと呼ばれる場所が定位置です。トップレレベルの選手になると、シュート阻止率は90%を越えます。

主な用具

スティック
パックを扱うための道具。柄と先端が湾曲したブレードから構成されており、ブレードの部分でパックを扱います。柄の端からブレードまでの長さは最大163㎝(選手の身長が2m以上の場合は最大165.1㎝)。また、右利き用と左利き用があります。

GKが使うスティックは、ブレード部分の高さが高く、幅も広くなっています。

防具
非常に激しいスポーツであるアイスホッケー。選手はしっかりと体を守るため防具を身に付けてプレーをします。選手が身に付ける主な防具は、ヘルメット、ネックガード、フェイスマスク、ショルダーパッド、エルボーパッド、グローブ、すね当てなどです。すべてを装着するとおよそ10kgもの重さになります。

スティックと同様にGKが使う防具は他の選手と違います。グローブは、スティックを持つ方の手には、手を保護するためのブロッキンググローブ、反対側の手には、パックをキャッチするためのキャッチンググローブがあります。レッグガードも特徴的です。これを身に付けることで、低いシュートを防ぐことができます。

スケート靴
靴の下の刃は、他のスケート競技に比べ、短く厚く作られており、耐久性や小回りが利くようになっています。また、刃の前後が湾曲しています。これによって、プレー中、向かってくる相手に対して、前を向いたまま後ろ向きに滑ることが可能になります。

(左がアイスホッケーで使うスケート靴、右はフィギュアスケートで使う靴)

パック材質は硬いゴム製で、円盤型をしています。大きさは、直径75mm、高さ25mm、重さ170gです。

NHKでは、国内のトップリーグの試合や、全日本選手権の中継をしていますのでぜひこのブログを見ながら中継をご覧ください!

小山凌

アイスホッケー愛をつづっているブログもぜひご覧ください!
アイスホッケー全日本選手権 道内出場チーム紹介 
(※ブログ内で紹介しているチームは2022年の全日本選手権出場チームです。)

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