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出張シラベルカ後編 ~雪について~

  • 2024年1月19日

子どもたちの質問をじかに聞きに行く「出張シラベルカ」。前回に引き続き、小樽市立塩谷小学校の6年生からの質問に答えます。さまざまな質問が出ましたが、冬ということもあり今回調べる質問は…?(NHK札幌放送局 映像制作 三砂安純)

高さ何メートルから雨や雪は降ってくる?

田中慎くん
「雨や雪は地上何メートルから降ってきているのか知りたいです。最近雪が降ってくるようになったけど、雲から降ってきているのかなと思ったけど、やっぱり雲の上からも降ってきているのかなと思ったから。」

質問に答えてくれたのはほっとニュース北海道でお天気情報を伝えてくれる気象予報士の浜崎慎二さんです。

浜崎さん
「答えから先に言ってしまうと、雲から降ってきます。雲の上から降ってくることはありません。何mから降ってくるという明確な決まりはなくて、季節とか雲の種類によって変わってきます。一般的には夏のほうが雲は高くて、冬のほうが低いです。夏は10キロから高ければ15キロくらいまで雲が成長することがあるんですけど、冬の雪を降らせる雲はだいたい2~3キロくらいの高さにあります。」

続いての質問も雪に関して。冬ならではのあの遊びについてです。

藤原ムハンマドくん
「雪合戦の雪玉を素早く作るにはどうするかっていう質問です。弟たちとよく雪合戦をするけど、雪によって固くなったり崩れちゃったりいろいろ違う。丸くてきれいな形の雪玉を作りたいです。」

丸くてきれいな形の雪玉を作るには?

雪玉の上手な作り方を教えてくれるのは雪を扱うスペシャリスト、吉川智成さん。札幌雪まつりの10丁目会場で雪像の制作隊長を7年務めるベテランです。雪玉を作る上で大事なポイントを教えてもらいました。

吉川さん
「一番大事なのはくっつきやすい雪を見つけることです。雪といっても降り積もって放置されたがちがちの氷状態の雪とか、サラサラの雪だとかいろいろあるので、いわゆるベタ雪をまず見つけることが一番大事かなと思っています。」

吉川さんによると、日ざしがあり0℃以上の気温の日だと雪に湿り気があり、雪玉を作りやすい環境だといいます。また毛糸の手袋だと雪がくっついてしまうため、ナイロン製やゴム製の手袋のほうが雪玉作りには適しているとも教えてくれました。あまり固く握りすぎると危ないので、投げても崩れない程度に握ることがポイントだということです。さらに、丸くてきれいな雪玉を作るポイントも教えてもらいました。

吉川さん
「おにぎりや雪玉を握るみたいに玉を作って、いっぱいこすってあげて、なるべく角を削っていくような作業をする。滑るようにこすり合わせて作っていくときれいな丸はできやすくなります。」

さらにこの人も追加でアドバイスをしてくれました。

浜崎さん
「雪を持ったときにさらさらで固まりにくいなと思ったら、ちょっととけた雪を作ってあげることが大事になります。素手で握ると手の温度で雪がとけて固まりやすくなるんだけど、素手で雪合戦するのが大変だよね。なので、すくった雪にハーッと息をかけて少しとかしてから握ってみてね。そうすると、水が接着剤の代わりをするので、固まりやすくなるんだよ。」

今回、調べた雪玉の作り方を藤原ムハンマド君に伝えに行くと、一緒に雪合戦をするという双子の弟たちも一緒に来てくれました。

藤原ムハンマドくん
「雪合戦をする時に前より早く握れるようになると思うのでやってみたいです。粉状の雪はちょっと溶かして使うといいっていうのは、今までパラパラな雪だと諦めていたので雪合戦できる日が増えるなと思います。」

ロケをしたのは12月上旬でまだ小樽市には雪が積もっておらず、一緒に雪玉を作ることができませんでしたが、後日藤原ムハンマドくんは今回の作り方を実践し、これまでよりも上手に雪玉を作ることができたということでした。塩谷小学校のみなさん、ご協力ありがとうございました!

関西出身で北海道3年目の私はいまだに雪を見ると雪だるまづくりと雪合戦がしたくてうずうずします。雪合戦をする時には、雪質を吟味し、雪玉を作る時には固くなりすぎないように、注意しながら遊んでみてくださいね!
(右が筆者。左は取材を担当した佐藤カメラマン)

「前編」はこちらから!

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