ページの本文へ

NHK北海道WEB

  1. NHK北海道
  2. NHK北海道WEB
  3. ほっとニュースweb
  4. 日本ハム 清水優心選手 “10年目の決意”

日本ハム 清水優心選手 “10年目の決意”

  • 2024年3月4日

やる気!元気!渡邉美希です。今年もプロ野球・日本ハムの沖縄キャンプに行ってきました。新庄監督がチームを率いて3年目となる今シーズン、グラウンドやブルペンで選手を視察する姿や会見でのことばから、ことしにかける強い思いを感じました。そのチームの中で、注目したのは清水優心選手(27)です。

“そろそろつかまないと” プロ10年目の覚悟

清水選手は2015年に日本ハムに入団し、ことしでプロ10年目を迎えます。昨シーズンは32試合の出場にとどまり、打席でも打率2割6分、5打点の成績でした。今シーズンは、大学ナンバーワンのキャッチャーとも評価された進藤勇也選手のほか、昨シーズン、打撃でもアピールした郡司裕也選手や田宮裕涼選手など、正捕手争いは激しくなっています。

清水選手
「今シーズンで、10年目にもなりましたし、そろそろ(正捕手を)つかまないといけない。これからの人生、いいも悪いも、ことしどっちに転ぶかという節目の年にもなるなと思っています」

“打”でもアピール

清水選手は、1軍でキャンプをスタートして、初日から攻守両面で気迫あふれるプレーを見せています。特に、印象に残ったのは、全体練習後の個人練習。最後までグラウンドに残ってバットを振り、レギュラー獲得に向けて妥協なく練習を行っていました。

渡邉
「連日、個人練習では打撃に力を入れている様子が印象的です」

清水選手
「昨シーズンも“ここ”というところで、1点や2点を落としてしまったので、そこで1点を勝っていたら順位やチームの流れは変わってきたと思っています。打撃の方でも自分はアピールしたいと考えています。まだまだ技術的にも足りていないかもしれないですが、ここで1点取りたいなというところで、内野ゴロ、外野フライで1点を取る。昨シーズンは、その1点が取れなかったことがあったので、そこで取れていたら相手にも流れがいかなかったと思っています。キャッチャーの立場としても、その1点というのは大きいと感じたので、そこにもこだわる野球ができたらいいなと思います、バッティングでは、10年プレーする中で、ある程度勉強させてもらっているので、少しは考えながらやっていけたらなと思っています」

その打撃では、練習試合でヒットを打ち、2月18日の楽天戦では、9回の同点の場面で、タイムリーヒットを打って、チームの勝利に貢献しました。持ち前のバッティングでアピールを続けています。

一方で、新加入選手とも積極的にコミュニケーションをとり、明るいムードを作っていました。また、ブルペンではオリックスから移籍の山﨑福也投手の球も受けていました。

清水選手
「オリックス時代は、何回も対戦しましたが、ボールを受けてみて、こういうボールもいいなと、新たな発見を感じました。緩急を使うイメージでしたが、曲がり系でも小さく曲がる変化もあって、落ち球も持っている。変化球を意識しているときは、真っすぐが速くなる投手なので、どんどん話して、良さを引き出していけたらなと思います」

オリックスでもバッテリーを組んでいた山﨑投手と伏見選手の“さちとら”にも注目が集まっていますが、新たにチームメートになった清水選手が、山﨑投手のよさをどのように引き出して勝負に臨んでいくのか、楽しみです。

注目ポイントは?

キャンプ地では連日、ファンが清水選手の応援グッズを掲げたり、プレーごとに声援を送ったりしていて、期待の高さを感じる場面もありました。また、昨シーズンのオフ、NHK野球解説の田中賢介さんも注目の選手の1人として名前をあげていました。

渡邉
「今シーズン注目してほしいところは?」

清水選手
「賢介さんと話をさせてもらう中で、プレッシャーをかけてもらいました。自分でも賢介さんの言う通り、この年齢でもプロ年数においてもやらないといけないし、気にかけてくれているので、そこは期待に応えられるようにしたい。チームはここ数年、Aクラス逃しているので、まずはAクラスに入って、優勝争いをしたい。その中で、苦しかったりしんどかったりすることはあると思うのですが、そういう経験で1つ2つレベルアップしたいと思っています」

プロ野球を目指す子供たちへ

今シーズンへの強い気持ちを伺うとともに、今、プロ野球を目指す子どもたちに向けて、メッセージをもらいました。

清水選手
「僕は小学生のころから、継続することを大切にしてきました。例えば、スイングに関しては、200回、300回やる必要はないので、100回を1週間、毎日やろうと。1日休んで500回やるっていうのではなく、1日1日ちょっとしたことでも続ければ、プロ野球選手という夢に近づけるのではないかなと思います。小学校や中学校の時、1人で練習をやることは、しんどいし、遊びたいという欲はあると思いますが、将来を見据えて、小さいころからプロ野球選手になりたいと思って行動したほうがいいと思っています」

(ご家族には、写真の撮影・掲載の許可を得ています)

プロになってもこつこつと練習に励み、自信と向き合っている清水選手。球場では、その姿を小さな子供たちが見つめていました。

最後に・・

今回、清水選手を初めて取材しました。清水選手は山口県周防大島で生まれ育ち、福岡県北九州市にある九州国際大付属高校でプレー。私は大学時代、山口県で過ごし、北九州市にある高校に通っていました。同郷の清水選手が飛躍の年を迎えるよう、期待しています。

こちらの記事もどうぞ
横山知伸さんが歩んだ道

ページトップに戻る