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フレンズが超多忙!果たして取材はできるのか…!?

  • 2023年5月11日

札幌駅から、電車とバスを乗り継ぐこと6時間。5月の舞台は、オホーツク海側・津別(つべつ)町です。

“愛林のまち”として知られる津別町。温泉や湖、名物「クマヤキ」など見どころもたくさんある町です。1か月間の滞在で、どんな出会いが待っているのでしょうか。

今回のローカルフレンズは、津別町内のゲストハウスnanmo-nanmoのマネージャーをしている都丸雅子(とまる・まさこ)さん。まずは、そのゲストハウスを訪れることに。

着いたものの、都丸さんはオンラインミーティング中。ひとまず、待つことにしました。

どうやら都丸さん、町の人から急な相談が入ったそう。手持ち無沙汰になり、さてどうしたものかと考えていると……

お客さんがやってきました。なんでも、都丸さんに空き家の相談をしに訪れたとか。「お互い暇だし、どこか行こうよ」と誘ってくれました。

中心街から20分ほど車を走らせ連れてきてくれたのは、相生(あいおい)地区。なにやら気になるものを見つけました。

昭和60年に廃線になった相生線です。線路に沿って歩いていると、ある女性と出会いました。

「駅舎を掃除しているの。ボランティアでね」
「私は相生で生まれた人。おじいちゃん達が建てた駅なんですよ」

しばらくすると、都丸さんから用事が終わったとの一報が。駅舎で出会った女性の話をすると、なんと都丸さんも親しい間柄だそう。

連絡をすると、ご夫婦のご自宅に伺ってもいいとのこと。

相生地区に生まれ育った土田栄一さんと妻の行子さん。ともに、祖父の代がこの町に移り住んできました。

先ほど行子さんが掃除していた駅舎は、夫・栄一さんの祖父が町のみんなと力をあわせて建てたもの。駅は木材の搬出など、町の繁栄を支える拠点となり、廃線後もお二人にとって大切な場所であり続けているのでした。

さて、滞在もはじまったばかりですが、まちの新聞に番組を紹介した記事が掲載されました。

都丸さんは、この津別新報を手掛ける方を「津別町でとっておきの人」と紹介してくれました。

津別新報社社長の相沢真由美さん。町で唯一の新聞社を一人で切り盛りしてきました。

75年前に創刊され、月に3回、500部ほどが刷られている津別新報。
相沢さんが、取材、撮影、営業、配達、集金まで、全部おひとりで行っているというのは驚きです。

津別新報にはおよそ700回続く名物コーナーがあります。そのコーナーとは、「わいわい家族」。

記事は、なんと赤ちゃんの一人称。家族や親せきを丹念に取材し、相沢さんが赤ちゃんになりきって書く記事です。町に明るい話題を届けています。

40年近く新聞製作を続ける中、相沢さんは大切な役割も担うようになったといいます。

都丸さん「相沢さんの新聞配達はただの新聞配達じゃないんですよ。町のみなさんが元気かどうかを見回っているというか」

この日は配達に同行しました。相沢さんは500部のうち100部ほどを、自分の足で届けているといいます。

相沢さん「新聞配達をしながら安否確認をしているからね」「万が一なにかあったら、早く救急車で知らせないといけないでしょ。救われる命もあるかもしれない」

一人暮らしをする、こちらのおじいさんのもとにも長いこと通ってきました。こちらのおじいさんも、相沢さんの配達を楽しみに待っている一人なのです。

滞在1週目で出会った津別町の2つの物語。町の繁栄を支えた駅舎を今でも大切に思い続ける土田さんご夫婦。町に唯一の新聞会社を守りながら、町のみなさんをも守る津別新報の相沢さん。

津別町の歴史に触れた1週目。次の出会いもますます楽しみです。

 

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