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【解説】札幌市長選挙 選挙戦始まる 五輪パラ招致是非が最大の争点に

  • 2023年3月27日

“春の政治決戦”統一地方選挙。札幌市長選挙が26日に告示されました。現職と新人、あわせて3人が立候補。市が目指す冬のオリンピック・パラリンピック招致の是非が最大の争点となっています。(札幌市長選挙取材班  三藤紫乃・臼杵良)


現職と新人 計3人の争いに

札幌市長選挙に立候補したのは、届け出順に、いずれも無所属で、新人でNPO法人事務局長の木幡秀男氏(62)、3期目を目指す現職の秋元克広氏(67)、新人で市の元市民文化局長の高野馨氏(64)の3人です。

現職に新人2人が挑む構図で、市が目指す2030年冬のオリンピック・パラリンピック招致の是非が最大の争点となっています。
大会招致を目指す現職の秋元氏を立憲民主党のほか、新党大地が推薦。自民党の札幌市連と公明党の札幌総支連、国民民主党道連が支持しています。
これに対し、招致反対を掲げる政治団体の代表を務める高野氏が立候補し、共産党が推薦する木幡氏も招致に反対しています。


木幡秀男氏は

NPO法人事務局長の木幡氏。大会の開催には多額の経費がかかるとして招致は中止。白紙撤回を訴えます。長年、ケアマネージャーとして勤務。政策の柱には福祉の充実を掲げました。運動は共産党などでつくる団体が支援。SNSを活用して幅広い世代への浸透を図ります。

木幡秀男氏(26日の第一声)
「反省も解明もなく、2030年に札幌でオリンピックを開催することはできない。私はきっぱりと中止を約束したい。使わなくなった税金は暮らし、福祉優先に切り替えていく」


秋元克広氏は

現職の秋元氏。地域経済の活性化などにつながるとして招致を推進。運営体制を見直し、大会の透明性を高めるとアピールします。新型コロナ対策をはじめとした2期8年の実績を強調。与野党相乗りでの支援に加え、経済界からのバックアップも受けて組織戦を展開します。

秋元克広氏(26日の第一声)
「冬季オリンピックを開催する意義は大きい。東京大会で何が起きたのか、そのことをしっかりと反省したうえで、次のステップに進み、市民とともに札幌を盛り上げていきたい」


高野馨氏は

市の元局長、高野氏。招致反対を掲げる政治団体の代表です。住民投票を行ったうえで招致からは撤退。その分の予算はインフラの老朽化対策などに充てるべきだと主張しています。市議会や道議会の選挙にも政治団体の候補を擁立。連動した選挙戦で支持拡大を目指します。

高野馨氏(26日の第一声)
「今のずさんな開催計画は容認できるものではなく、住民投票を実施して民意を確認すべきだ。今こそ、参政権を市民が行使し、民主主義で冬季五輪の招致の是非を決めるべきだ」


道都のリーダー決める選挙 投票日は4月9日 

選挙戦では、現職の2期8年の市政運営に対する評価のほか、物価高騰対策や子育て支援策、市内にある丘珠空港の活用策なども論戦のテーマとなる見通しです。
札幌市長選挙は4月9日に知事選挙などとともに投票が行われ、即日開票されます。


期日前投票始まる 「札幌の未来を決める貴重な機会 ぜひ投票を」

札幌市長選挙が告示されたことを受けて、27日から市長選挙の期日前投票が市内の10の区で始まりました。
期日前投票は、投票日に仕事や旅行などで投票所に行けない人が事前に投票できる制度で、告示日の翌日から投票日前日までの期間、期日前投票所で投票することができます。

札幌市では統一地方選挙の前半戦で、知事選挙・道議会議員選挙・市長選挙・市議会議員選挙の4つの選挙が行われます。
23日に告示された知事選挙に続いて、26日に告示された札幌市長選挙の期日前投票が27日から市内の10の区で始まり、このうち中央区にある札幌市役所の1階に設けられている期日前投票所では午前中から有権者が訪れ、1票を投じていました。
道議会議員選挙と市議会議員選挙は31日に告示され、翌4月1日から4つの選挙の期日前投票が一度に行えるようになります。

期日前投票所は10の区でそれぞれ、投票日前日の4月8日まで毎日「第1投票所」が開設されるほか、選挙戦終盤の4月6日から8日までの3日間は「第2投票所」が「第1投票所」とは別に開設されます。(※厚別区と清田区の「第2投票所」は厚別区にある「札幌市交通局本局」で同じ会場です)

また、投票できる時間は、「第1投票所」は午前8時半から午後8時まで、「第2投票所」は午前10時から午後8時までとなっています。おととしの衆議院選挙や去年の参議院選挙では、新型コロナの感染拡大を受け分散投票を促そうと「第1投票所」は午後9時まで開設されていましたが、今回の統一地方選挙では午後8時までと以前の投票時間に戻りました。

札幌市選挙管理委員会は、ホームページで投票所の詳しい場所や投票時間を紹介しているほか、その時点での混雑状況を投票所ごとにみられるようにしています。
札幌市中央区選挙管理委員会の山下超久さんは「札幌市の未来を決める貴重な機会なので、ぜひ期日前投票も利用して投票してほしい」と話していました。

2023年3月27日

 

告示日に各候補者は何を訴えた?👇

札幌市長選挙 3人の争いに 各候補者の訴えは【全文掲載】

 

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