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極寒の地・下川町で見つけた! とっておきの冬の暮らし3選

  • 2024年2月16日

冬真っ盛りの北海道。厳しい寒さを乗り越えて、豊かな生活を送りたい……! そう考えて向かったのは、とびきりの寒さで有名な道北の下川町です。ここには冬を楽しむヒントがいっぱいでした。    

※この記事は、2月16日(金)にNHK北海道「ほっとニュース北海道」で放送された内容をまとめたものです。 


その1 寒いからこそ!幻想的な川の光景

はじめに、寒いからこそ予約が殺到しているというツアーへ。年間300日ほど川を歩くという大の川好き、自然ガイドの園部峻久さんが行っているのは「冬の川歩き」です。

この日はなんとマイナス22度で、風も強い。でも、5分ほど歩けばすぐに川べりへ。ここはくぼんでいるため風がなくなり、寒さが和らぎます。そして凍った川の上にあったのは冬の花……? 氷の結晶が花のように広がるこの「フロストフラワー」は、冬の朝にしか見られないんだそう。

歩きはじめて30分。ツアーの目的である糸毛の滝へ到着。滝が見事に凍っていて、触ることもできます。気軽に幻想的な景色に出会える下川町はとっても恵まれた町だと園部さんは語ります。

園部さんの他にも、下川町にはアウトドアを楽しむ人はいっぱい。山に登って雪景色を楽しみながらお茶を飲んだり、手作りの雪板で雪上サーフィンを楽しんだり。暖房の効いた部屋から外に出てみると、寒い冬だからこそ味わえる景色や体験が待っているのです。

その2 冬の夜のお供に 素敵な洋書に出会える書店

次にご紹介するのは、去年オープンしたこちらの書店。店内には、洋書や海外の雑貨が所狭しと並んでいます。

英語の先生もしている店主の富永宰子さん。アイルランドやイギリスなど世界各国を訪れるたびに、本を買い付けてきました。

ゆきみち書房 富永宰子さん
「わたしが大好きな『シートン動物記』の原書。1世紀近く前のものです」

さらにインドからは手すきの絵本をお取り寄せ。なかなか出会えないレアな本が並んでいます。室内で過ごす時間が長い冬、このお店は洋書にチャレンジしようという気持ちにしてくれます。

お客さん
「ちょっと空いた時間に来ると、ここは異世界」

こちらのお客さんは、町の酪農家。職業柄、遠出をすることが難しいそう。けれどこのお店に来ると異国情緒を感じてリフレッシュできるといいます。英語ができるようになって「農場に海外の方が来たとき活かせたらいいな」と、こうした書店の存在を喜んでいました。

おうち時間を充実させるお店は、書店だけではありません。下川町は人口2900ほどの町ですが、ボードゲームの専門店もあるんです。「対話」のツールにもなるボードゲームは、こたつに入ってじっくり遊ぶのに最適です。

さらにハーブティーがいただけるカフェも。お店には、身体や心の調子に合わせて選べるように名前が付けられたティーパックがずらり。ほっと一息つく時間も、冬は大切にしたいですね。

その3 頭も使って! エクササイズで冬も元気に

最後は、10年間でのべ2~3万人もの町民が参加したという体操教室へ。教室の主宰はインストラクターの竹本礼子さん(下川町 社会福祉協議会)です。ポイントは、体だけでなく、頭も使うこと。

たとえば、「歩きながら3の倍数まで数えたら体の動きを止める」というエクササイズ。これだけなら簡単ですが、「3の倍数は英語で言う」、「3の倍数になったら近くの人とハイタッチ」と、少しずつルールが変わっていくと、これが意外と難しい。思うように体が動かず、なぜか笑いがこぼれます。

竹本礼子さん
「間違えるのがいいんです。間違えるときに脳は活性化。認知機能の低下を防いだり、記憶力や集中力をアップしたりしていきましょう」

日照時間が少なく、気分が落ち込みやすい冬だからこそエクササイズで元気に。竹本さんはそんな思いで毎週教室を開催しています。

下川町で見つけた、冬を豊かに過ごす暮らし方の数々。寒さに負けて冬眠していては、もったいない……! 下川町で得た過ごし方のヒントをもとに、みなさんはどんな冬を過ごしますか?

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