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新生活 消費者トラブル 巻き込まれないために

  • 2024年03月27日

進学や就職が決まりこの春から親元を離れて1人暮らしを始める人もいらっしゃると思います。そんな時、注意が必要なのが「消費者トラブル」です。トラブルに巻き込まれないためのポイントとは?

新生活を前に 若者の相談増える

話を聞いたのは広島県消費生活課の岡田和美さんです。新生活を前にしたこの時期、特に若者からの相談件数が増えるといいます。

岡田さん
「昨年度18歳から22歳までの月別の相談件数を見ますと、3月が86件で最多となっていました。進学や就職などで1人暮らしを始めたり、引っ越しをしたりという人も多いと思います。若者はこれまで経験したことのないような複雑な契約ですとか、高額な契約を初めてされるという方も多いということも背景にあるのではないかなと思っています」

退去時の原状回復トラブル

多い相談の1つが、賃貸アパートを退去するときのトラブルです。

岡田さん
「賃貸アパートを退去する時に、貸主からハウスクリーニングあるいは壁紙の張り替えといったことで高額な料金の請求が来て、大事に使っていたからおかしいと。書類契約内容をしっかり確認いただいたり、現場、現状をしっかり確認したりするということが大事だと思います。精算の内容をしっかり自分で確認するということが大事」

新生活を“狙う”訪問販売

さらに新生活に注意が必要なのが訪問販売のトラブルです。県内では、アパートなどの管理会社や家主と関係があるかのように騙り、換気扇フィルターの交換やインターネットの契約変更を勧誘するケースが起きています。

岡田さん
その場ですぐには契約をせずに、管理会社のほうに相談・確認をしてみるということが大事だと思います。また、契約をされた場合でも、クーリングオフなどで解約、契約解除ができる場合がありますので、ご相談いただければ」

急増!SNSの“もうけ話”

そして、今、若者の間で急増するのが、SNSをきっかけにした消費者トラブルです。

岡田さん
「SNSで簡単に稼げますとか、FX取引で自動的にもうかりますといったような広告を見て、副業に登録をして、高額なサポートプランの勧誘があり、契約をしたけれども、もうけは出ず借金が残ったというような相談も近年増えている。副業、あるいはもうけ話といったトラブルは、新しい環境や人間関係の中から勧誘を受けるというケースもよくあります。不審だと思ったり不安だなと思ったら、その場で契約するということはせずに落ち着いて考えていただきたい」

巻き込まれてしまったら

こうした消費者トラブルに巻き込まれた場合の相談先が消費者ホットラインの「188」です。日中、最寄りの自治体が設置する相談窓口につながります。

広島県では相談用のホームページも作っています。ここでは、キーワードで検索もできます。たとえば「SNS」と打ち込むと、「ロマンス詐欺」のような事例が出てきて、対処法が出てきます。
また、若者向けや高齢者向けなどカテゴリーごとに事例も紹介しています。メールでも受け付けているので、「相談するのが恥ずかしい」、「日中電話できない」という方も気軽に相談してみてください。また、新生活を始める人が身近にいらっしゃったらアドバイスもお願いします。

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