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サンフレに夢をもらった少年 “今度は僕が夢を与える”

  • 2024年03月19日

サンフレッチェ広島の川村拓夢選手は小学生のころからサンフレッチェを応援する生っ粋のサポーターでした。広島市のまちなかにできた新スタジアムでのプレーにかける思いとは。

(NHK広島放送局記者 武田善宏)

広島生まれ 広島育ち 代表で鮮烈デビュー

川村拓夢選手
「サポーターの皆さん、今シーズンぶち頑張るけぇ、応援してください!」

広島弁でメッセージをくれた広島市安佐南区出身の川村選手。
豊富な運動量が持ち味の左利きのミッドフィルダーです。積極的にボールを奪いに行く守備に加えてチャンスの場面では一気に攻め上がってゴールも決め、攻守ともに高いレベルでこなします。ことし元日には日本代表で初出場。ピッチに入ってわずか4分で代表初ゴールを決めました。

川村選手
「自分はサンフレッチェというJリーグのチームにいるので、圧倒的な結果を求めていきたいです」

生っ粋のサンフレッチェサポーター

広島市安佐南区の原小学校でサッカーを始めた川村選手。少年団のサッカークラブで10番をつけてプレーし、得意の左足を磨きました。

小学1年生でサンフレッチェに魅了され、スタジアムで応援に明け暮れました。

川村選手
「ホームの時は毎週末スタジアムに通っていましたし、ファンの1人としてチームが負けたら1週間ずっと悔しかったですし、僕の少年時代の一部でした」

夢をもらった少年 “僕もいつかピッチに”

特に2009年のホーム開幕戦は当時9歳だった川村少年にとって特別な1日でした。選手と一緒に入場したのです。
当時サンフレッチェでプレーしていた森脇良太選手と手をつないで試合前のピッチに足を踏み入れました。佐藤寿人選手や森﨑兄弟など憧れのスターとともにピッチに立ち、将来、サンフレッチェでプレーするという目標を具体的に描くようになったと言います。

川村選手
「その時はやっぱりすごく鳥肌が立ちましたし、いつか自分もこのピッチに立ちたいと思っていたので」

夢をかなえ次世代につなぐ

中学、高校時代はサンフレッチェの下部組織でプレーした川村選手。

高校卒業後にトップチーム昇格を果たしました。J2の愛媛で3年間経験を積んで、おととしサンフレッチェに戻り、主力に成長しました。去年は出身の原サッカークラブの子どもたちを本拠地に招待する取り組みも行い、2試合でおよそ200人に先輩の雄姿を見せました。

新スタジアムで “今度は僕が夢を与える”

今シーズンからは広島市中区のまちなかに完成したサッカー専用スタジアムが本拠地になりました。観客の間近で迫力あるプレーを見せることができます。
少年時代からスタジアムに通い詰め、サンフレッチェの選手に憧れてきた川村選手は、新しいスタジアムで今度は自分が子どもたちの目標になると意気込んでいます。

川村選手
「皆さんの念願のスタジアムだと思いますし、子どもたちもたくさん来てくれると思うので、僕はエディスタ(去年までの本拠地)に行ってたくさんの夢を与えてもらったので、次は僕が次世代に夢を与えていけるような選手になっていきたいと思います」

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