ひるまえ直送便 ひるまえ子育てプロジェクト
- 2023年04月26日
出産後1年未満の母親が安心して子育てできるよう助産師や保健師が心身のケアやサポートを行う『産後ケア』。多くの自治体で産後ケア事業が始まり、注目が集まっています。
産後ケア急増中
産後ケアはいま多くの自治体で行われている事業です。出産後1年未満の母親が安心して子育てできるよう、助産師や保健師などが心身のケアや育児のサポートをしています。
こんにちは。森直美です。私も産後は広島に引っ越してきたばかりで、周りに頼れる人がいなくて心も体もボロボロ。不安ばかりでとても辛い思いをしました。今考えてみれば産後うつに近い状態だったと思います。
ここ数年は、コロナ禍で産後も周りに頼れない人も多く、産後うつも増えています。 そんな中で注目されているのが「産後ケア」。 いったい、どんなサポートが受けられるのか、取材しました。
廿日市市の産後ケア
廿日市市のこちらの産婦人科医院では、3年前から市内在住のお母さんと赤ちゃんを対象に産後ケアを行っています。お産をして一旦退院したお母さんの心と体のケアが中心。自治体からの委託を受けて行われているため1日あたりの利用料は日帰りで1500円、宿泊では3000円です。 自治体に申し込むことで利用できます。
ここでの産後ケアは産院の助産師さんが担当してくれます。赤ちゃんのお世話全般はお母さんが行い、分からないことやうまくできないことをスタッフさんたちに聞いていきます。自信を持ってこれなら大丈夫となれるところまで援助してもらうことができます。
東広島市の産後ケア
東広島市では自治体がホテルの部屋を借りて行う、ちょっと珍しい産後ケアを行っています。
今日はどうして産後ケアを利用しようと思ったんですか?
育児自体には慣れているけど、家にいると上の子の世話や家事がありますし。赤ちゃんも1か月になる直前なので2、3時間おきに起きています。今日は赤ちゃんをお風呂に入れてもらって、私は休みたいなと思います。
ここの産後ケアの利用時間は午前11時から午後4時まで。 その間、お母さんと赤ちゃんは別々の部屋で過ごします。個室で休めるというところと、食事の提供ができるところ、お風呂に入れるのもお母さんに好評です。授乳のとき以外は助産師と保健師が付きっきりで赤ちゃんのお世話をしてくれます。
この時、お母さんが気になっていたのは赤ちゃんの体重の増え方。 母乳の量が足りているのか授乳前と後で体重を確認してもらっていました。
助産師さんに授乳の姿勢も見てもらったりして、全然吸ってないし増えてないと思ってたんですが、さっき体重を量ったら「めっちゃ増えてたよ」って言われたんで。良かったなと思って安心できました。
産後は立って家事をすること自体がしんどく、ごはんも丁寧には作れないことも。東広島の産後ケアでは人に作ってもらったおいしいごはんをゆっくり楽しむことができます。東広島の日帰り型の産後ケア、 料金は1回1000円、食事をつけると2500円です。
1日の過ごし方は利用者の自由。それぞれの要望に添って決めていきます。この日のお母さんは最後までゆっくりと横になることができたそうです。
産後ケアを利用して、だいぶゆるんだ気がします。家に帰って子どもに優しくできそうです。
帰って子どもに優しくできそうっておっしゃっていて、その余裕ができるのが一番かなと思います。
産後ケアの利用者は「少しでも休みたい」「誰かに話を聞いてもらいたい」という気持ちで利用することが多く、人に料理を作ってもらったり、育児を少し変わってもらって、その分ゆっくりと休むことができるサービスです。実施している市町村は増えていますが、まだ全ての自治体で受けることができません。国は来年度末までの全国展開を目指しています。
サービス内容や自己負担額、利用できる日数などは自治体や施設ごとに異なるので希望される方は、お住まいの市町村の子育て支援課などに連絡して「産後ケア」について問い合わせてみてください。
「ひるまえ子育てプロジェクト」 次回の放送は「ひるまえ直送便」4/27(木)午前11:40~の予定です。テーマは「自然を楽しむヒント」についてです。
「ひるまえ直送便」はNHKプラスで1週間の見逃し配信中です!https://www.nhk.jp/p/chugoku-hirumae/ts/DKPRN351YZ/plus/
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