ひるまえ直送便 ひるまえ子育てプロジェクト
- 2023年04月19日
産前産後のサポート
はじめまして。森直美です。静岡県でアナウンサーをしていて結婚を機に広島に引っ越して来ました。2歳の子どもがいて広島での初めての子育てに奮闘中です。
広島には知り合いがおらず、産後は本当に大変でした。“自分ですべてやらないとダメ”と思い込んで、ひとりで抱え込んでしまった時期もありました。
そんな悩みの「解決に繋がる」かもしれない場所を取材しました。
私が訪ねたのは、去年4月にオープンした廿日市市産前産後サポートセンターです。廿日市市民を対象に、妊娠中から産後まで切れ目のない支援を行っています。
常駐する保健師と助産師に、初めての育児で分からないことはもちろん、お風呂の入れ方、授乳の仕方など、子育てに関することは何でも相談できる場所です。
育児に疲れた母親が休める場所や初期から完了期までの離乳食を学べたり、きめ細かなサポートを受けることができ、オープンから8か月で3000人もの人がこの場所を訪れています。
いつでも頼ることができる子育ての心強い味方です。
去年から廿日市市では、市内に住むすべての妊婦を対象に面談を実施しています。産後、辛くなった時に頼れる場所があることを妊娠中から伝えることで、出産後の母親の孤立を防ごうとしています。
産前産後は眠れない日々が続いたり、心配でたまらんかったり、自然と涙が出て何の感情なんだろうってことがあったりします。相談したり、ちょっと気持ちを伝えることで解決できたりするし、おうちでできないことはうちで何かしらサポートできると思います。
産前産後サポートセンターは気軽に相談できる雰囲気。私も近くにこういう場所があったら行きたかったです。妊娠中は無事に出産することで精一杯で私の場合は産後のことまで考える余裕がなかった。でも産後は本当に大変なので、辛くなったときに頼れる場所を知っているか、知らないかでは全く違うと思いました。
『お母さん同士の繋がり』を作る取り組み
コロナ禍の影響もあり、孤独になりがちな子育て。『お母さん同士の繋がり』を作る取り組みについても取材してきました。
廿日市市では生後2か月から5か月の第一子を育てている母親を対象にしたプログラムを行っています。月齢の近い子どもを育てる母親同士が悩みなどを共有するなかで、子育てのヒントを学びます。
プログラムは全4回。毎回同じメンバーが参加し、母親同士の繋がりを生むことも狙いのひとつです。この日は1回目。グループごとに、今、気になっていることや悩んでいることを話しながら、お互いのことを知っていきます。
1か月間行われるこのプログラム。4回全て終了した後も繋がり続けている母親は多いそうです。
この日はお風呂を入れるときに一人で入れるか、誰かに手伝ってもらっているかという話題に。
実家が近くて母が手伝ってくれるがあまり迷惑もかけたくない、沐浴の桶を卒業しお風呂で入れるときは夫が手伝ってくれないと不安、毎日一人で入れていて泣かせてしまう、などの話がでていました。
講師の先生は「情報がたくさんある今の世の中、自分たち親子に何があっているのかというのを探すのが大事。試行錯誤しながら、練習をしていくプログラム」とおっしゃっていました。
やっぱりちゃんと直接話せるというのはネット情報よりいい。月齢が近い友達がいなくてすごく不安で過ごしていたんですけど、みんな同じ悩みがあるんだなって思って、私だけじゃない、頑張ろうって思いました。
もっと頼っていいのよっていうのは伝えてます。頼れる場所や人は多いほどいいので。出産・子育てはとても素敵で大切なこと、よりいい子育てに繋がればいいなと思っています。
皆さん最初は緊張した様子でしたが笑顔も増えて、孤立を防ぐためにいい取り組みだと感じました。産後は赤ちゃんと二人の時間が長いので大人と話す機会がなく、私も誰かと話したかった。そんなところを解決してくれるプログラムだと感じました。
また、産前産後は自分からしんどいと声を上げたり、情報を取りにいったりするのが難しい場合もあるので、周りの人が協力してサポートしてほしいと思っています。
ひるまえ子育てプロジェクト 次回の放送は「ひるまえ直送便」4／20（木）午前11:40～の予定です。テーマは、「地域で子育てを応援 “ファミリー・サポート”」についてです。
ひるまえ直送便HP →https://www.nhk.jp/p/chugoku-hirumae/ts/DKPRN351YZ/
※NHKプラスで1週間の見逃し配信中
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番組では初めての子育てに奮闘中のフリーアナウンサー森直美さんと一緒に子育てについて考えます。
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