好きなんよ広島 水軍まつりを今年こそ 柏原功さん
- 2023年01月27日
広島のみなさんに地元への思いを語ってもらう「好きなんよ広島」。
今回は、コロナ禍で中止が続く尾道市の「因島水軍まつり」を、ことしこそ開催しようと意気込む実行委員長の柏原功さんです。(広島放送局 藤井ちなの)
尾道市の因島で自動車修理店を営む柏原功さんは、4年前に島で行われる夏の一大イベント「因島水軍まつり」の実行委員長に就任しました。
因島には、瀬戸内海を拠点として「日本最大の海賊」とも呼ばれた「村上水軍」の息づかいが各地に残されています。その村上水軍を再現した「因島水軍まつり」は、30年余り前に始まった夏の一大イベント。柏原さんは、立ち上げからさまざまな形で関わり、7年前には、因島村上家の当主である吉充公のかっちゅう姿で儀式を行いました。スマートフォンに保管した写真を私に見せてくれました。
(因島水軍まつり実行委員長 柏原功さん)
「武者行列に、娘は姫の役で、僕は吉充公の役で一緒に出ました。最初で最後のええ思い出ですわ」
柏原さんが実行委員長に就任して以降、コロナ禍でまつりは一度も開催できないでいます。去年は新調した船も加えてレースを行う予定でしたが、第7波によって、3年連続の中止を余儀なくされました。
(因島水軍まつり実行委員長 柏原功さん)
「残念でしかたない。実行委員会のメンバーで何度も協議して、やむなく中止ということでね」
島の住民を結びつける役割も担う水軍まつり。柏原さんは「島を盛り上げるために、このまつりは絶対に必要。3年分の思いをこめて、今まで以上のまつりにしたい」と意気込んでいます。
この島で柏原さんのお気に入りの場所は、多くの島が浮かぶ瀬戸内海の景色を360度見渡せる白滝山の展望台。娘が大学進学で島を出る前に、親子で訪れた思い出の場所です。
(因島水軍まつり実行委員長 柏原功さん)
「島のことを忘れないように『この景色を見せたらいいな』と思って。いつもは一緒に行動しませんが、最後だけ」